七人目の六年生の話参

鷹尾と学級委員長委員会 ページ4

『…むぅ』

「あれれ、A先輩？こんな所で何ダルマみたいに丸くなってるんですかー？」

『あ、尾浜。……と、鉢屋
それに黒木に今福』

「……どーも」

「こんにちはA先輩！怪我をされたと聞きましたがもう大丈夫なんですか？」

『うん。保健委員会の皆様の手厚い看病でもうこの通りさ』


予算会議という名の合戦が行われている間、一人校庭の木陰でふてくされていたA

言わずもがな、竹谷に今回の予算会議出席を止められたからである
　そんな彼の元に、尾浜と鉢屋 そして学級の後輩…庄左衛門と彦四郎が通りかかった


「今は予算会議の最中のはずですが…どうしてここに？」

『竹谷に大人しくしてて下さい！って言われてしまってな
いつもあいつには迷惑かけてるから強く出れなかったんだ』

「だからここでポツンと一人でふてくされてたんですね」

『まぁそんな所だ。集めた武器が無駄になってしまったよ』

懐を広げるとゴロゴロゴロと出てくる出てくるえげつない武器の数々…

上級生から使い始める武器もその中にあり、その使い方も知っている尾浜や鉢屋は「うわぁ…」と顔をしかめた


そんな先輩を他所に庄左衛門が爆弾発言をする。



「行ってみたらどうですか？予算会議」

「「え」」

「しょ、庄左衛門？今の話聞いてた？A先輩は怪我の影響で予算会議は出れないって」

「見に行くだけだよ。それなら、竹谷先輩だって許してくれるって」

「で、でも」

狼狽える彦四郎に対し、Aはそれがあったか。と目を輝かせた

そして、

『そうだよな…よし、行ってみよう！
お前達も来るか？』

「うぇ！！？僕たちも？」

「いいのですか？」

『大丈夫。何かあっても俺が守るから
尾浜、鉢屋！お前達も来い！』

「…なんで俺たちまで」

「でもなんか面白そう！行こう三郎！」

「勘右衛門まで…ったく、仕方ないな」



庄左衛門と彦四郎を両脇に抱えて走り出すA

それを慌てて追いかける尾浜と鉢屋であった



「ってかあの人本当に病み上がり！？めちゃくちゃ速いんだけど！！」

「忘れたか勘、あの人はアレでもあの暴君の相棒だぞ」

「ぅ…そうだった」

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