遅い ページ15
ジェルside
ジ「A、遅いなぁ……」
『説教されてから帰るから先に帰ってて』
って言われたけど、みんなで門前で待ってる。
………遅い。
遅すぎや。いつもの説教ならもう終わってるはず。
なんか………あったんか………?
そう思って
ジ「俺、A見てくるわ!」
って言って行こうとしたらAがもうダッシュで来た。
『はぁ…はぁっ……みんなっ…はぁっ……ごめんっ…はぁ……』
……めっちゃ息上がってるやん。
こ「え…?どうしたの?なんかあった?」
莉「Aが息上がってるって珍しいよね」
る(前も階段で死にそうになってたけど…w)
さ「髪ボサボサじゃん」
な「…腕…どうしたの…?すごい赤いよ」
ジ「……A?泣いてるん…?」
Aの目から涙が落ちる。
『え……?あぁ…えっと……ちょっと階段から落ちて虫に追いかけられた!』
嘘が下手やな…。昔から。
な「……言いたくない…?」
こ「なるべく話してほしいな…」
さ「なんか俺らにできる事かもしれないし」
莉「いつも助けてもらってたからさ」
る「秘密ごとはなしですよ!」
ジ「できるだけでええから話してくれへん?」
するとAは笑って言った。
『………みんなに隠し事は無理だったねっ……さっきね……知らない同級生にっ…告白されてっ……き……キスされそうにっ…なって……怖かった……』
ジ「そっか……気づけなくてごめんな」
な「A、おいで」
腕を広げて言うなーくん。
Aはなーくんの元に行って泣いてた。
俺も小さい頃…辛い時なーくんに抱きしめてもらってたなぁ……
同い年なのに、優しくて、お兄ちゃんで……すごく暖かかった。
『よしっ…もう大丈夫!ありがと!スッキリしたよ!!』
笑顔で笑うA。
Aの笑顔はみんなを笑顔にする。
不思議な魔法やねん。
その笑顔に俺は毎回ドキドキしてしまう。
なんでや……?
ジ「じゃあお菓子!昨日買ってないやろ?俺も買ったるわ!」
『えっ!ほんと!?嬉しい!』
こ「僕も買ってあげる!」
る「そんなに買うとAが太りますよ!……まぁ僕も買いますけど…」
莉「じゃあ俺はタピオカ奢るよ!」
さ「莉犬ータピオカ俺と割り勘で買わねー?」
莉「さとみくんズルくね?wまぁいっか!」
『みんなありがと!もう元気100倍あんぱんです!』
な「wwよし、じゃあみんなお店へゴー!」
「「「『おー!』」」」
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きぃ - 主人公の通知表の数学が気になるw (2021年4月6日 12時) (レス) id: 49211db295 (このIDを非表示/違反報告)
鈴夏。(プロフ) - レイさん» コメありがとうございます!『うぇん…が、頑張る…』← (2021年3月31日 17時) (レス) id: 2b5057c6fb (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 小学生だから数学ないけど頑張って!! (2021年3月31日 17時) (レス) id: e54bc9ab46 (このIDを非表示/違反報告)
鈴夏@推しを笑顔に(プロフ) - 暇くまさん» コメありがとうございます!え、私ですか!?あ、ありがとうございます笑これからも読んでいただけると嬉しいです! (2021年1月16日 14時) (レス) id: 2b5057c6fb (このIDを非表示/違反報告)
暇くま - 話とても面白かったです!あと作者さん可愛すぎません (2021年1月16日 8時) (レス) id: af8853b21b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴夏 | 作成日時:2020年5月28日 13時