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じゅう。 ページ10

頚元の赤い手形(先刻の侵入者の)を見た福沢さんが思いきり取り乱して心配しまくってくれたのは割愛します。超おろおろしてたよ。どうしたのだ、怪我の程度は酷いのか、云々かんぬん。みたいな。あれ全然割愛してないね。



___まア其よりも。





『ゲホコホッ、も、りさん………』

「あまり喋っては駄目だよ。喉の声帯を圧迫されていたから負担になる。」

『……………そんな事はどうでも良いのですよ!貴方わざと此方に一人流しましたよね、何なんですか!』

「__何?」

「あッ福沢殿一寸待って」





じろりと森さんを見つつ不満を吐き出す。因みに福沢さんが案の定ぶちっとなりました。わたしの心配めっちゃしてくれてたもんね。超優しい。原因目の前に居たけど。

福沢さんのめっっちゃ鋭くなった目付き(+殺気)に森さんが珍しく焦ってた。ざまあ。因みにぶん投げられてた。医療器具が無い辺りに投げるあたり流石だ。福沢さんつよい。

わりとボロボロな森さんは君を試してみたのだよー……と疲れた笑顔でわたしをぽんぽんと撫でた。因みに後ろで睨んでいる福沢さんには敢えて触れません。触れたら此処が戦場になりそう。わたし巻き込まれたくないです。




「君は私の右腕になってもらう心算だからね。ああいう輩も見ておいた方が良いと思ったのだよ。危ないときにちゃんと助けただろう?」

『…………はい』






不承不承頷くとにっこりしてたので此は次もやられるやつだと確信した。しかも次は助け無しですね解ります。このクソ上司!!パワハラで訴えたい。でも訴える場所無いから福沢さん辺りにチクろう。

森さんとわたしのにこやか(偽)な雰囲気から察してくれたのだろうか。福沢さんが何か有ったら云うのだぞと名刺を握らせてくれた。惚れた。因みに直筆の名刺だった。拝みそうになった。しないけど。太宰のキャラ的にアウトだよね。




「俺にも最近助手のような者が出来た。気が合うかは兎も角……まあ、君が来てくれるならば茶でも出そう。」

『有り難う御座います』

「おや。珍しいですねえ………群れぬ銀狼が子育てですか?」

「喧しい。貴様、保護者なのであれば確りとその子を守れ。でなければ貴様を叩き斬りその子を連れて行く。」

「肝に命じましょう」





苦笑する森さん。彼が"保護者(そんなもの)"ではないこと位わたしにも解っているけれど____今だけはその言葉に甘んじておこう。何かと物騒だからね。








(fake*……の、ふりをする)

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Writer(プロフ) - 無さん» コメントありがとうございます、そして返信が遅れて申し訳ございません!主人公わりとのほほんなので太宰にどう被せていくか考えてるところです………上手くまとめられるように精進して行きますので宜しくお願い致します。 (2018年3月5日 2時) (レス) id: 8bb1061e6e (このIDを非表示/違反報告)
- 面白いです。主人公がこれからどう物語を動かしてくのか気になります! (2018年1月27日 0時) (レス) id: 61fbc426b8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Writer | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年10月22日 1時

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