みっつ、わたしの同僚は。 ページ3
『あ。おはよう、ジン。』
「あ"?………ああ………なんだテメエか。何の用だ颯季。」
『……これから行く任務、一緒だと思うのだけれど。』
「………そうだったか。」
ボスからメール来たでしょう?知らん用件だけしか読んでねえ。出社して早々、幹部級のジンと朝から談笑するという端から見たら吃驚するような光景を朝から繰り広げるとウォッカが兄貴は知ってる、昨日まで機嫌悪かったのに今機嫌良いしなとごにょごにょ呟いたので思わず微笑んだ。ウォッカ良い奴なんだよね………味方には。主にジンのセコムなんだけど。
ジンの車に乗り込みながら(わたしはいつも何故か運転席の後ろ(ジンの真後ろ)、という席を遵守させられる………何でだ)ミラー越しにジンの顔を見る。わー………疲れた顔してますねえ。
『ジン………また凄い隈だね………。何徹なの?珈琲飲む?』
「3だ。珈琲は要らん。」
『了解、社畜だねホント。ああ、今日志保に会いに行くのだけれど、任務はどれくらいで終わりそう?』
「許可が下りたのかい?珍しいな。」
『まあね。この前の任務で情報抜き取るの結構苦労したから、それと等価交換らしいよ。ベルさんが教えてくれた。』
「ああ…………テメエが傷だらけで帰って来た奴か。」
『うんそうそれ。…………そうだ、ねえひとつ聞いても良い?……わたしが帰って来た後でその組織ぼろっぼろにやられてたけど。心当たりある?』
「「…………。」」
無表情で、帽子を目深に被り直したジン。明後日の方向を必死で向くウォッカ。やっぱこいつらか。吃驚したんだぞその組織の建物から何から全焼してたから!!
ボスに"情報も良いけど殲滅出来ればやっといてね"(意訳)とメールが来たので、潜入して情報を奪いに行った時のことだ。人数少ないし情報だけ抜き取ろうと動いていたなか、同じく潜入していたリースリングがやらかし、カバーしたわたしが組織の護衛に手酷くやられたのだ。
リースリングを逃がし、なんとか敵を倒した後にベルさん(ベルモットさんのこと。彼女とはかなり親しい………というか好き)に回収してもらったのだ。所々記憶が飛んでいてないのだけれど。ベルさんによるとジンの車で回収してくれたらしい。お手数かけました………。
そのあと偶々通りかかった時に建物が跡形もなく消えていて戦慄した。あれれ骨組みしか残ってないぞ〜?という状況が発生したわけである。
(……別にテメエのためじゃねえ)
((つ、つんでれ………だと……?))
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奏音(プロフ) - 続き気になります!次の章?も楽しみにしてます☆ (2017年6月28日 23時) (レス) id: 1c9df138c6 (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - Writerさん» いえいえとんでもない!! 好きな小説の作者様に見て頂けているだけでもう感無量です…!こちらこそいつも応援しています! (2017年6月28日 15時) (レス) id: e3933b8944 (このIDを非表示/違反報告)
Writer(プロフ) - 益夷 佐々羅さん» こんにちは、コメントありがとうございます(*´ω`*)申し訳ありませんが現在次作品のほうを執筆中ですので、今しばらくお待ちくださいませ。 (2017年6月28日 10時) (レス) id: 8bb1061e6e (このIDを非表示/違反報告)
Writer(プロフ) - まいちんさん» こんにちは、コメントありがとうございます(*´ω`*)申し訳ありませんが現在次作品のほうを執筆中ですので、今しばらくお待ちくださいませ。 (2017年6月28日 10時) (レス) id: 8bb1061e6e (このIDを非表示/違反報告)
Writer(プロフ) - ゆきなさん» こんにちは、コメントありがとうございます(*´ω`*)申し訳ありませんが現在次作品のほうを執筆中ですので、今しばらくお待ちくださいませ。 (2017年6月28日 10時) (レス) id: 8bb1061e6e (このIDを非表示/違反報告)
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