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マイキーside
Aの動きはピタッと止まって俺を見つめた
中学生らしくない色気、化粧しているから尚更だ
マイキー「答えろ…高杉に嵌められたのか?」
「違ぇ…」
スゥ_________________
襖の開く音がして見てみると知らねぇジジイが俺を見てニヤニヤしていた
?「なんだ、A…とうとうテメェも客とる事にしたのか?」ニヤッ
「チッ…」
?「それにしても、こんな金にもならねぇチンチクリン相手にした所で何の意味がある?」
俺を指さしてニヤニヤと笑っていた
マイキー「んだと、ジジイ」
俺がジジイの所に行こうとした瞬間、俺の腕をAが引っ張った
「やめろォ…騒ぎは起こしたくねェ」
?「結構利口になったじゃねーか、A」
ジジイはAに近づき顎を持ち上げてニヤニヤしてAの顔を舐め回すように見つめていた
なんで、こんなジジイをぶん殴らねぇんだよ
俺は心底イライラした
それに、Aの手は少し震えていた
マイキー「おい、ジジイ…今、コイツの客は俺なんだけど
触るのやめろよ」
?「ジジイ?…あー、それは悪いことしたな
だけど、クソガキ…俺はここのオーナーいや
この街全体のオーナーだ、口の利き方には気を付けた方がいい、それに俺はジジイじゃねぇ…鳳仙だ」ニヤッ
ジジイもとい鳳仙は俺を睨みつけて部屋から出ていった
「チッ…マイキー、この事誰にも言うんじゃねーぞォ」
マイキー「知らねーよ、俺が誰に言おうが関係ねーだろ」
ドサッ_________________
Aは俺を押し倒していた
え、、何これ…
え?
マイキー「A…?」
やべぇ…着物気崩してるから胸元見える
グサッ_________________
「言うなら、今ココでテメェを殺す」
俺の頬にナイフが掠り、畳に勢いよく刺さった
マイキー「…じゃあ、殺せよ」
Aは目を見開いて俺を見つめていた
そして、下唇を噛んで俯いた
Aの手は俺の首元に添えられた。その手は震えていた
俺はAの腕を掴んだ
マイキー「…最初から俺は誰にも言う気ねーし
新宿の地下施設にも興味無ぇから、帰るわ」
俺は掴んでいた手を離した
「もう二度と来るんじゃねぇよォ」
マイキー「来るわけねーだろ」
俺が言いたいのはこんな事じゃねぇのに、勝手に言葉が出てくる
「じゃあなァ、マイキー」
Aは俺の上からどいて立ち上がり襖に手をかけて部屋を出て行った
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作者名:するめめだかからす | 作成日時:2022年9月3日 16時