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マイキーside
俺は少しキョロキョロして周りを見てみた
それにしても、新宿の地下にこんな所があったとはな…
ん?あれ…?
マイキー「なあ、あれって…」
俺は一番デカい建物の最上階にいた女を指さした
晴太「ありゃあダメだ、マイキーさんじゃ手が届かねぇ
Aさんはこの街一番の日輪太夫と並ぶ人だ
どんだけ金を積まれようが誰も相手にしないよ
それが総理大臣でもな…高嶺の花だよ
隣にいる日輪太夫もそうだ…気に食わない奴がいたら相手なんかしない」
マイキー「そうじゃねぇ…アイツは…」
晴太はそのビルに歩いていって近くにいた男の元に歩いて行った
晴太「それに日輪太夫はもう、オイラが先にツバつけてんだ」
マイキー「ん?」
晴太「おっさん、今日も持ってきたぜ」
男「へいへい、全く毎日毎日ご苦労なこったぜ」
晴太は男に金を渡していた
晴太「ちゃんと帳簿につけとけよ」
男「はいはい分かってますよ」
マイキー「おい、何してんだ?」
晴太「決まってんだろう。女だよ」
マイキー「は?」
晴太「日輪太夫に会うためにオイラは金が必要なんだ」
本気で言ってんのかよ…こんな小学生が女を買うとか
マセてんな…
マイキー「本気?」
晴太「本気だよ!」
俺はもう一度ビルの方に顔を上げてみるとAも俺達を見ていた。一瞬だが目が合った…ような気がした
マイキー「…なあ、Aはいつからいるんだ?」
晴太「え?あー…1、2ヶ月くらい前からかな」
マイキー「何があったかは知らねぇけど…アイツと俺は知り合いだ」
晴太「え?本当ですか…?!あれ?なんか、ビルの中騒がしくないです?」
マイキー「だな」
俺と晴太がビルの中を見ていると少し着崩した着物を着たAが俺達の方まで歩いてきていた
男「え、Aさん…?」
「…少々、この殿方とお話させてくれませんか?」ニコッ
俺を指さしていたAは息を飲むほど綺麗に笑っていた
晴太「え…あ、ど、ど、どうぞ!!」
「ありがとう…行きましょうか」
Aはそう言って俺の腕を掴み、ビルの中にある一室に連れ込んだ
マイキー「…何してんだよテメェ」
「マイキー…何しに来たァ、なんでテメェがこんな所にいやがる」
マイキー「それはこっちのセリフだ、暴走族やめて体売ってんのか?」
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作者名:するめめだかからす | 作成日時:2022年9月3日 16時