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武道side
わかる気がする…俺も大事な人の為に頑張ってるから…
だけど、なんでこの写真だけクシャクシャなんだ…?
武道「…あの、なんでこの写真だけクシャクシャなんですか?」
ドラケン「その写真、俺写ってねーだろ」
武道「あ、確かに…」
ドラケン「…マイキーが捨てた写真を拾ったんだ」
武道「マイキー君が…?」
ドラケン「この写真だけはアイツ等の為に俺が保管しとく
いつか、アイツ等の溝が埋まる日が来るって信じてな」ニコッ
武道「…渡せる日が来ると良いですね」ニコッ
ドラケン「おう!」
俺はチラッとグシャグシャの写真をもう一度見た
確かに、この2人見てるとお互いを大切に想ってるのが
しっかり伝わる。2年前はこんなに仲良かったのに…
武道「それにしても、Aちゃん…すっげぇ美人ですね
マイキー君が惚れるのも理解できます」
ドラケン「だろ?なのに、マイキーの奴頑なに認めねーのな」
武道「マジっすか!」
ドラケン「アイツ等、マジで不器用過ぎなんだよな」
武道「アイツ等ってAちゃんはマイキー君の事好きなんスか?!」
ドラケン「見てたら分かんだろ」
武道「え、わかんないっスよ!!」
ドラケン「ハァ…Aはマイキーの大切なものを壊さねぇように嘘吐いて、マイキーはAの優しい嘘に気付いて騙され続けてやってるんだ
アイツ等はお互いを想いながら敵対してんだよ…馬鹿だろ?」
ドラケン君は困ったように笑った
ドラケン「この敵対が東卍と春雨の中で終われば良かったが
今じゃ春雨は、新宿一帯を占める大きい組織に変貌した
元々Aにはカリスマ性があったから、どんどん人は集まっていったんだ」
武道「…そんなの悲しい過ぎます
お互いに互いを想ってるのに敵対するなんてっ」
ドラケン「Aは、マイキーと敵対しねぇとマイキーの心が壊れちまうって考えたんだろうな」
武道「…そんなのあんまりですよ!!マイキー君もAちゃんも報われないです」
ドラケン「タケミっち、俺もそう思うけどアイツ等が決めた事だ、俺達が何を言おうが、あの馬鹿2人は折れねぇんだよ
だから、溝が埋まる時は東卍か春雨どちらかが無くなる時だ…きっと、血のハロウィンよりデケェ抗争になるぞ」
ドラケン君はニヤッと笑って俺を見た
武道「やばいじゃないですかっ!!!」
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作者名:するめめだかからす | 作成日時:2022年9月3日 16時