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Zekusueru side
制服の次に買いに来たのは教科書一式。
[フローシュ・アンド・ブロッツ書店]の棚は、天井まで本がぎっしり積み上げられている。
本が大好きな私にとってはまるで夢のような空間で…
奇妙な記号ばかりの本や何も書かれていない本。
私が夢中で本を物色していると首根っこを捕まれた。
『…!セブルスね!』
セブ 「教科書は買い終わったぞ。
また今度来た時にでも見れば良いだろう。」
『それ、また連れて来てくれるって約束よね?
私、忘れないわよ?』
悪戯っぽく笑えば私の頭に手を置き‘約束だ‘と言ってくてた。
…破っちゃだめよ??
私とセブルスは次々と買い物をこなしていく。
錫の鍋を買い、魔法薬の材料を計る秤を買い(一級品を買い揃えるように言われた)、真鍮製の折り畳み式望遠鏡も買った。
どんどん増えていく買い物袋のほとんどをセブルスが引き受けてくれた。
悪いから持つ…と言っても聞く耳を持たない。
最後に杖を買いに行こう…というところでセブルスはあるお店の前でピタリと足を止めた。
『…?何かしらセブルス?』
セブ 「……来い…」
私の問いは完全に無視してそのお店の中へと入っていく。
私もセブルスの後を追いお店へと入る。
ちらりと見えた看板には‘イーロップふくろう百貨店‘と書いてあった。
『わぁ、ふくろうが沢山ね…ねえ…セブルス』
セブ 「我輩からの入学祝いだ。
好きなものを選べ。」
『え、本当?ありがとうセブルス!』
私はパッと笑顔になりふくろうを選び始めた。
純白のふくろう、大きなふくろう、小さなふくろう…色々なふくろうが居たが私は一羽のふくろうに夢中になってしまった。
純白な真反対。真っ黒いそのふくろうはこちらをずっと見続けていて私と気が合いそうに感じた。
『セブルス!この子に決めるわ!』
嬉しそうにセブルスに言うと‘買って来い‘、と私にお金を渡してくれた。
そうだ。この子の名前はどうしようかしら?
『セブルス!素敵なプレゼントをありがとう!
私、この子をとっても大切にするわ!』
セブ 「ほう、いい感性をしている」
『セブルスに言われると少し不安だわ?』
クスクスと私が笑うと彼は苦虫を噛み潰した顔をする
やっぱりセブルスは面白くて素敵ね!
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あい - すごく面白いです! 更新ファイトです! (2019年10月6日 18時) (レス) id: 782253d27d (このIDを非表示/違反報告)
パペット(プロフ) - カレンさん» わー、コメント有難う御座います!!なるべく更新出来るように頑張ります! (2018年11月26日 19時) (レス) id: 88c3cbc127 (このIDを非表示/違反報告)
カレン - この小説とても面白いです!更新頑張ってください! (2018年11月10日 16時) (レス) id: 458fb02933 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パペット | 作成日時:2018年10月6日 21時