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虎「伏黒って好きな人とかいんの?」



水を飲んでいると急にそう聞かれる。

そして、体術の休憩時間に急遽始まった恋バナ。




急に何を言い出すんだこいつは。




釘「伏黒が好きな人いるとか想像出来ないんだけど」

禪「いるわけねーだろ」

棘「しゃけしゃけ」

パ「意外と彼女作ってたりして」




そして、

勝手におれ以外で盛り上がっている。



めっちゃ理想高そうだから無い。とか、

あいつに彼女いるんなら俺でもできるし。とか。

彼女が可哀想。とか。



好き勝手言い放題。


もうこうなってしまうと何を言っても無駄。




他人事のように横目でその盛り上がりを聞きながら、

某連絡ツールを開く。





そこには、

朝にはなかった通知を知らせるマーク。



思わずニヤける。



五「なになに?!

みんな何話してるのー?」


何処からか現れた五条先生。





やばい、

今いちばん此処にいて欲しくないかもしれない。




虎「あ!先生!

今、伏黒に好きな人はいるかどうか話してたよ」



五「恵の好きな人?

それってAちゃんでしょ!」


釘「Aちゃん?って誰よ」


五「え、恵の彼女だよ」




そう五条先生が言った途端、そこに居た全員が叫ぶ。


言わんこっちゃない。



虎杖は空を仰いで、

釘崎と真希さんはブツブツなにか言ってるし、

パンダ先輩と狗巻先輩は2人してなにか祈っている。





だから、いて欲しくなかったんだよ。



さっきまで気分は良かったのに、

今は最悪だ。



何で言うんだよという敵意を持った目で元凶を睨むと、

当の本人はゲラゲラ笑っている。



この先生

無下限さえなければ確実に殴ってた。




虎「何で黙ってたんだよー!!!」

伏「聞かれてないからだ。」






別に隠しているつもりは無い。たぶん。




けど実際今まで聞かれなかったし、

さっきのは答える前に勝手にそっちが盛り上がってただけ。

これはほんとだ。






釘「今度会わせろよ」

伏「いやだ」



絶対に高専の連中にAを紹介するものか。

Aにとって悪影響でしか無い。




Aにとって悪影響な存在は五条先生と親父だけで、

十分なのだ。




五「なんかいますごーく失礼なこと考えてない?」

伏「・・・・」







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作者名:やまぐち | 作成日時:2022年11月23日 19時

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