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縁は顎に手を当てて考える。キメツ学園には大正時代の剣士の生まれ変わりと思われる者が多い。更には鬼の生まれ変わりと思われる者までいるのだ。縁が恐れているのは自分と会って記憶が戻るという事だ。だが、すぐに答えは見つかった。中高一貫キメツ学園には縁の義弟と義妹である炭治郎と禰豆子が通っている。守らなくてはならない存在だ。他にも将来を誓った恋人に自分を慕ってくれた子達。彼らの生まれ変わりがいる。
縁「勿論だ。明日に来賓として学校に行き誰がいるのかをを確認するよ。大丈夫かな?」
耀哉「大丈夫です」
その後世間話を交わしたあと蝶屋敷に戻る。平常を装っているが内心は混乱している。もしも自分を見て思い出してしまったらどうしようと。幸せに暮らしていた彼らに苦痛を与えたくはない。だが、心の何処かで思い出して欲しいという自分も居るのが確かだ。
縁「……しのぶ」
暗くなった空に輝く月を見上げる。隣に手を伸ばすがその手は風を掠めただけだった。恋仲になっていつも隣にいた彼女は居ない。初めて異性を心から愛した相手だった。行く宛てのない手を片方の手で握りしめる。
縁「今度こそ必ず守ってみせるからね」
消えるような声で言った。次の瞬間には縁はその場から消えていた。縁がいた所に一匹の蝶が飛んでいた。
大正コソコソ噂話
耀哉「キメツ学園までは敷地内から出て徒歩三十分くらいで着くよ。本部と蝶屋敷と産屋敷邸は藤の花や沢山の木々、柵に囲まれて見えないようになっているよ」
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五条彩香(プロフ) - 更新お願いしますT^T (2021年4月29日 1時) (レス) id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - そうですかと分かりました!しつこく催促して申し訳ありません。続きが出来るまで楽しみに待ってます^_^ (2020年10月22日 12時) (レス) id: 8bfd63875e (このIDを非表示/違反報告)
神夜の羽織(プロフ) - とりあえず更新は単行本の方が完結まで全て出たら致します。それまでは申し訳ございません。待っていただいてもよろしいでしょうか?所々原作知識が抜けているので万全にして続きを書きたいと思っています。 (2020年10月21日 23時) (レス) id: 907640caa1 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - (´;Д;`)(´;Д;`) (2020年10月21日 17時) (レス) id: 8bfd63875e (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 更新まだですか? (2020年10月12日 2時) (レス) id: 8bfd63875e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神夜の羽織 | 作成日時:2020年2月8日 17時