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しばらくして離れが見えてくる。外から見ると日本昔からの木の門に低めの屏。ところどころ汚れているがあとで掃除すれば大丈夫だろう。門を開けて中に入る。中には昔ながらの日本家屋の家に小さな池には、今にも死んでしまいそうな鯉が泳ぐ。木や花は枯れてお世辞にも綺麗とは言えない。
和泉守「離れまで酷いな。主、浄化できるか？」
少女「･･･できる」
少女は手を叩く。一回で汚い空気が浄化される。二回で家屋や庭が綺麗になる。三回で屏に合わせて結界を張る。汚れていた離れは見違えるほど綺麗になった。
こんのすけ「なんと！？凄いです！離れがこんなに綺麗に･･･。さらには、結界まで。さぁ、中に入りましょう！」
玄関から中に入ると持ってきた荷物を小部屋に置いて少女は居間で座る。和泉守はこんのすけと廊下で少女に聞こえないように話す。
和泉守「こんのすけ、主の過去については知っているのか？」
こんのすけ「はい、政府により聞かされております。安心してください。この事は他言などいたしません」
和泉守「それならいい」
和泉守は居間で外を見ている主は見る。その表情は無表情だが、和泉守はしっかりと主の思いを読み取る。
「主、これからどうするんだ？母屋の方にはいつ行くんだ？」
少女「･･･みんな･･･起きたら」
こんのすけ「皆様ならそろそろ術が解ける頃だと思いますよ。あ、今解けました。行きますか？」
少女「うん」
和泉守「行くか。主はオレが守るからな。で、他の刀剣男子達は何処にいるんだ？広間か？」
こんのすけ「おそらく広間に集まっているでしょう。重症の方は自室にて動けずにいます。広間に行く刀剣男子は軽症や中傷の方です」
酷い。少女と和泉守はそう思った。おそらくこの本丸には無傷の刀剣男子はいないであろう。もしいたとしてもその刀剣男子は精神的に何らかは傷をおっているだろう。離れから出ると強い殺気が彼らに送られる。突如少女の方に刀が飛んでくる。和泉守は少女の前に光の早さで移動して刀を弾いて手に持つ。
和泉守「これは、打刀か。･･･そこにいる奴！今すぐ出てこい！」
すると影から一振りの刀剣男子が出てくる。その姿は至る所に傷がありボロボロで見ているだけで痛々しい。
「"大和守安定"か」
安定「え、兼さんなの？どうしてこの本丸に？この本丸には兼さんは来てなかったはず。もしかして、そこにいる人間に顕現されたの？」
和泉守「まぁ、そうだな」
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雪 - 髭切バージョンを作って欲しい (2021年5月21日 3時) (
レス) id: b0b9678a53 (このIDを非表示/違反報告)
蝶姫(プロフ) - 楽しみに待ってました。少しずつでも構いません。完結まで楽しみにしてます。 (2020年3月2日 23時) (レス) id: 57a196c635 (このIDを非表示/違反報告)
神夜(プロフ) - ありがとうございます！！ (2020年1月11日 12時) (レス) id: d57f708b28 (このIDを非表示/違反報告)
月切 蛍(プロフ) - とっても素敵な作品です。無理しない程度に頑張ってください！ (2020年1月11日 11時) (レス) id: 34c99d5432 (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 教えてくださりありがとうございます！ (2019年7月2日 14時) (レス) id: d57f708b28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神夜の羽織 | 作成日時：2019年6月5日 21時
