雨のせい ページ28
JM side
いつもの教室に集まった僕ら。
相変わらず、テヒョンとジョングガはお互い顔を見ないよう逸らしている。
黒板の前に立っていたジンヒョンが話し始めた。
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JN「さて、と。これからどうするかなんだけど、そろそろこの学校を出ようかなって思ってる」
その言葉に、全員が顔を上げた。
HS「ここを出て…次はどこに行くの？」
JN「まだそこまでは分からない。けど、いつまでも同じ場所にはいられない。分かってるだろ？」
NJ「…」
顔を伏せたナムジュニヒョン。
それは、僕らがここに来るまでしてきたことが、警察にバレたらどうなるか、ということを意味していた。
JN「とりあえず、街で食材の買い出しをしてから、ここを出よう。次の居場所は、また走りながら見つけるよ」
僕らを安心させるように、薄く笑ったヒョン。
だけど、どこか教室内にはどんよりした空気が流れていた。それは、この天気のせいじゃない。
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TH「ここなら、ずっといても見つかんないよ」
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ボソッと呟いたそいつ。
顔を向けると、いつもの笑顔はなかった。
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JN「…いや、見つかる可能性はあるよ。僕らの車が山に向かうのを、誰かが見てるかもしれない」
TH「でも、まだ見つかってない」
JN「見つかってから逃げるのは遅いんだ。警察もまだ動いてる」
TH「…、」
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何か言いたげなテヒョンア。それに気づいても、ヒョンは続ける。
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JN「テヒョンア。ここにいても、僕らは海には行けない。走っていかないといけないんだ」
TH「…ここなら見つからないし、安全だし、ずっと遊んでられるよ」
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さっきから、少し震えてるようなそいつの声。ヒョンの声も、聞こえてないみたい。
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NJ「…テヒョンア、」
TH「ここに居ればっ、みんな一緒にいられるよ…Aも、ここにいれば安全だし…」
JK「…」
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ピクリと反応したジョングク。
やっぱり、この不穏な空気は雨のせいじゃない。
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Machiya(プロフ) - ルイスさん» 読んでいただきありがとうございます…！！｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡完結まで気長にお待ちください！！ (2021年10月3日 22時) (
レス) @page50 id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
ルイス - こんにちは！3章もハラハラドキドキしています(ﾟДﾟ;)8人の行く末がどうなるのか、楽しみにして読んでいます。更新頑張ってください。応援してます！ (2021年9月26日 17時) (レス) @page34 id: c62179e20e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Machiya
| 作成日時：2021年9月19日 22時
