僕の希望 ページ27
JM side
顔を上げて、そのヒョンを見た。
ヒョンは、優しげな、でも虚ろな目で彼女を見つめていた。
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JM「…同じって?」
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ヒョンは少し黙って、口を開いた。
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HS「この子も、過去に辛いことがあったせいで、体に悪いことが起きちゃうんじゃないかなって」
JM「…ヒョンも?」
HS「お前だってそうだろ?」
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僕を見たその目に、ドキリと心臓が鳴った。
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JM「…」
HS「お前も僕も、あの病院で治療を受けてたけど、この病気は治らなかった。きっと、過去のトラウマを消さないと、僕らはいつまで経ってもこの病気から逃げられない」
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このヒョンは、偶によく分からないことを言う。
この前の停電の時だって、僕の病気のことを知ってるみたいだった。
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HS「この子も、きっとずっと辛い思いをしてきたんだと思う。何も言わないけどね」
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その目は、本当の兄弟を見てくれる。
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HS「辛いことがあっても、みんながいればきっと大丈夫。僕は、この子もジミナたちも、みんなが幸せになってくれればそれでいいから」
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優しくて、嘘のないあったかい目。
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HS「みんなで、海に行こうね」
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僕の、憧れの希望。
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コンコン
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NJ「ホバ。ジミナ」
保健室に顔を覗かせたナムジュニヒョン。
NJ「来てくれ。これからの事で、少し話をしようってジンヒョンが」
HS「分かった」
JM「でもAを一人にするのは…」
HS「大丈夫。まだ起きる気配ないから。すぐ戻ってこよう」
JM「…うん」
僕はヒョン達についていく。ドアの前に立って、もう一度眠る彼女に振り返る。
規則正しい寝息。
それに安心して、僕は保健室のドアを閉めた。
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Machiya(プロフ) - ルイスさん» 読んでいただきありがとうございます…!!。゚(゚´ω`゚)゚。完結まで気長にお待ちください!! (2021年10月3日 22時) (レス) @page50 id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
ルイス - こんにちは!3章もハラハラドキドキしています(゚Д゚;)8人の行く末がどうなるのか、楽しみにして読んでいます。更新頑張ってください。応援してます! (2021年9月26日 17時) (レス) @page34 id: c62179e20e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Machiya | 作成日時:2021年9月19日 22時