コンパートメント ページ7
時はすぎ、今日はホグワーツの始業式。
キングズ・クロス駅の9と4分の3番線を抜けて、ホグワーツ特急を待っている頃だった。
「いいかA、変な男がいたら真っ先に私に報告するんだ！どんな奴だろうと私が倒しに行くよ」
お父様の決まり文句が始まる。
耳にタコができるくらい聞いたセリフも、しばらく聞かなくなると思うと少し寂しく思えて、今日は最後の最後までちゃんと全部話を聞いた
***
しばらく経ったあとホグワーツ特急が到着し、私は2人に別れの挨拶を告げ、空いてるコンパートメントを探していたところだった。
早めに乗っておいた方が良かったのかどこも満席で埋まってしまっているのに途方に暮れていたところ、後ろから誰かの声が聞こえた
「君、もしかしてまだ座れてないの？」
その声には聞き覚えがあった。はっと振り返るとあの時チョコレートをくれた少年が立っていた
「あぁ君はあの時の！」
相手も思い出したようだ。
「覚えててくれたのね！Aよ、気軽に呼んでね」
「よろしくA！僕はリーマス！」
リーマスはすぐ近くにあるコンパートメントを教えてくれた。扉を開けるとそこには男の子二人が先に乗っていた。
「眼鏡をかけているのがジェームズ！かけてない方はシリウスさ！」
2人と握手をしながら挨拶をする。
「私はAよ、A・ロペス！」
「待て、お前ロペス家の子なのか？」
シリウスが私に聞く。苗字を言うとこの反応をされることは慣れていたので、私はなんの迷いも無く頷いた
「じゃあ俺たちどこかで会ってたかもしれないな」
「そういうあなたはブラック家の子でしょう？」
あぁ、とシリウスが頷く。
パーティーでたまに見かけていたので覚えていたのだ。
話を聞くと、シリウスはブラック家に飽き飽きしているのか、長年続くスリザリン家系なのにグリフィンドールに入りたいらしい。
リーマスとジェームズも同じくグリフィンドールで、3人は仲の良い友達になりそうだ。
「そういえば！さっき会った可愛い子がいたんだけど、グリフィンドールの赤のように綺麗な赤毛だったんだ！」
ジェームズが思い出したように話し出す。
一目惚れだったと外に聞こえる声で話す彼の目は生き生きとしていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 158人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユマ(プロフ) - 9と4分の3番線が9と3分の4番線になっちゃってますよ💦このままじゃ10と3分の1番線になっちゃう、、、 (3月21日 10時) (
レス) @page7 id: c63c25d140 (このIDを非表示/違反報告)
うか(プロフ) - 好きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ最死ん頑張ってください💪(๑•̀ㅂ•́)و✧ (2月3日 22時) (レス) @page11 id: 3da31f1962 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜 | 作成日時：2024年1月13日 23時
