杖選び ページ6
その後体調が良くなった私はマダムマルキンの洋装店で制服の採寸をし、オリバンダーの店で杖を探していたところだった
「オリバンダーさん！失礼するよ！」
お父様が元気よくお店の扉を開ける
「これはこれは、ルーク様では無いですか。
まさか、また杖をおったのですか？」
冗談交じりにオリバンダーさんが笑う。
お父様はホグワーツ在校時にイタズラで何本も杖をおったらしい
オリバンダーさんもあまりに来るので仲良くなってしまったのだ。
「娘の杖を買いに来たんだ。とびきりのものをお願いするよ」
オリバンダーさんの視線が私に移る。
じっくり見られたあと、杖が沢山積み上がった奥へと言ってしまった。
「お待たせしました。こちらの杖はどうですかな？
ヨーロッパナラ、ドラゴンの心臓の琴線、27センチ、よく曲がる」
五分ほどして戻ってきたオリバンダーさんからの杖を手に持って、軽く振ると屋根が綺麗に無くなった
「屋根が…」
「ごめんなさい！弁償します！」
今日の晴れた天気が皮肉のように思えた。
「サンザシ、ユニコーンの毛、19センチ、心地よくしなる
こちらの杖はいかがですか？」
またしばらくしてオリバンダーさんが杖を持ってきた。
私は受け取り、軽く振ってみる
すると今度は山のように積み上がっていた杖の箱が綺麗に全部崩れた。
「…私はこう見えて片付けは得意でね」
「ごめんなさい…」
気にする事はないですよ、と優しいオリバンダーさんだが、そろそろ杖を決めないとお店的にも、時間的にも困ってしまう
「そういえばあれがまだ…」
なにかオリバンダーさんが一言呟き、また奥へと言ってしまった
「これを忘れておりました、イチイの木、不死鳥の羽、26センチ、驚くほど振りやすい」
杖を受け取ってまた同じように軽く振ってみると今度は驚くほど手に馴染み、無くなった屋根も、崩れた杖の山も綺麗に治ってしまった。
「あぁ良かった！こちらの杖は初代が作ったものでね。
なかなか所有者が見つからず困っていたのですよ。是非貰ってやってください。
あなたは偉大になるお方だ。どうか闇へは行かないでください。」
安堵したようなオリバンダーさんの声に私は嬉しくなった
杖の料金を払って、私たちはお店を後にした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 157人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユマ(プロフ) - 9と4分の3番線が9と3分の4番線になっちゃってますよ💦このままじゃ10と3分の1番線になっちゃう、、、 (3月21日 10時) (
レス) @page7 id: c63c25d140 (このIDを非表示/違反報告)
うか(プロフ) - 好きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ最死ん頑張ってください💪(๑•̀ㅂ•́)و✧ (2月3日 22時) (レス) @page11 id: 3da31f1962 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜 | 作成日時：2024年1月13日 23時
