ドレス選び ページ24
リリーを紹介し、みんなと別れた後私たち3人は明日の舞踏会の為のドレスを選びにに来ていた。
「今回の舞踏会にはお祖母様やお祖父様も来るから、とびきりのものにしないとね」
お店に入る前、お母様がそう言っていた。
「純血」という部類に入るお父様は、一人息子な事もあって、温室育ちで、とても大事に蝶よ花よと言われながら育ってきた。
昔はよく付き合いで舞踏会に参加していたらしいお父様が言うには、人に会う度に毎回お見合いや婚約の話でいっぱいで、自分には決められた人と結婚するのだと思っていたらしい。
そんな中、ホグワーツで出会ったお母様と恋に落ちて、付き合い、そして結婚するとなった時、お祖母様とお祖父様はとてもお母様のことを嫌ったのだ。
"マーピープル！？なんて穢らわしいの！"
"どこの出身かも分からない女に大事な息子をやれると思うのか！"
お母様と結婚することは、親の敷いたレールに従って生きてきたお父様の、最初で最後の反抗だった。
今もお祖母様とお祖父様はお母様のことをよく思っていないし、その血が混ざっている私のこともあまりよく思っていない
それでも少しでも好かれようと頑張っているお母様を見てとても胸が苦しくなる
本当は優しい方々なのよ、と私によく言うけれど私にはあまり優しさが分からない
最後にあったのも3、4歳の頃で記憶も曖昧で、私にとって祖父母は居ないようなものだった。
「お母様、私あのドレスがいい」
天井にかかったドレスを指さした。
綺麗なピンクの、ふわふわとしたフリル付き
少しお子様っぽいかもしれないけれど、このお店の中で1番気に入った
ちゃんとしたドレスを着て、少しは大人に近付けた私を見たらお祖母様とお祖父様も私に興味を示してくれるかもしれない。
「お嬢さん、お目が高いのね。これは一点物なのよ」
少し歳をとった店員さんが優しく笑いかける
もし、私に優しい祖母が居たとしたらこんな感じで笑いかけて一緒にドレス選びに来てくれるかもしれない。
もし、ホグワーツでのことを話して、一緒に笑ってくれるお祖父様ができるのかもしれない。
最後に会ったのはとても昔のことだし、水に流して楽しく過ごせる日々が来るかもしれないと思ってしまう
久々に会うお祖母様とお祖父様のことを考えて、私の中で元々あった不安の中に少しの楽しみが生まれた
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ユマ(プロフ) - 9と4分の3番線が9と3分の4番線になっちゃってますよ💦このままじゃ10と3分の1番線になっちゃう、、、 (3月21日 10時) (
レス) @page7 id: c63c25d140 (このIDを非表示/違反報告)
うか(プロフ) - 好きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ最死ん頑張ってください💪(๑•̀ㅂ•́)و✧ (2月3日 22時) (レス) @page11 id: 3da31f1962 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜 | 作成日時：2024年1月13日 23時
