満月の日 ページ15
今日は朝起きたらリーマスが居なかった
何も言わずに帰ってしまったらしい。薄情なものだ、と思いながら私はいつもみたいにみんなで朝食を食べた。
「リーマス、早く帰ってくるといいな」
ポロリとこぼした私の独り言は大広間がうるさかったせいか、3人には拾われなかった。
いつもならリーマスが返事をしてくれるのに。
今朝のデザートがチョコレートアイスだったのも、なんだかリーマスを待ってる私に対しての皮肉っぽくて私は口に運べなかった。
***
「じゃあスネイプはリリーのことが好きってこと？」
「そうさ、だからあんなに僕らに執着してるんだよあいつは」
「俗に言う "邪魔者" だからな、俺らは」
全部の授業が終わった午後、私たちは談話室でスネイプの話をしていた。
相変わらずシリウスとジェームズの悪戯は耐えなかったが、やる分だけやり返されるらしいのでお互い様と言った感じだ。
「スリザリンと合同の授業の時は毎回リリーの横に座ってるのは知ってたけど…」
まさかそこまでとは、と息を飲む私。
ピーターはもう2人から聞いていたのか、なんともない顔をしていた。
「リリー以外に笑顔を向けたことがないし、リリーとの話以外は先生の話しか聞こうとしないんだ。」
確かに、大広間の前でぶつかってしまった時にそのまま歩き出そうとしていたり、名前を聞いても教えてくれなかったり…
考えれば考えるほど、リリーに対しての愛情の重さが伝わった。
「なんというか…重い…」
同感、と3人の声が揃った。
***
リーマスside
朝早く出たのには理由がある。
誰よりも早く起きてマダム・ポンフリーと一緒に暴れ柳へ行かなければならなかったのだ。
同室のみんなを起こさないように忍び足で着替え、人目につかないように医務室へと向かう。
「何も言わずに出ていくのもなぁ」
そんなことも思ったけれど、既に時間に遅刻していたので、何も残せずに出てきてしまった。
今夜は満月。
僕は醜い人狼へと変わり、雄叫びをあげるだろう。
そんな姿は誰にも見せてはいけない。
人でない僕に残るのは変わり果てた姿だけだ。
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ユマ(プロフ) - 9と4分の3番線が9と3分の4番線になっちゃってますよ💦このままじゃ10と3分の1番線になっちゃう、、、 (3月21日 10時) (
レス) @page7 id: c63c25d140 (このIDを非表示/違反報告)
うか(プロフ) - 好きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ最死ん頑張ってください💪(๑•̀ㅂ•́)و✧ (2月3日 22時) (レス) @page11 id: 3da31f1962 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜 | 作成日時：2024年1月13日 23時
