TEST as LIVE〜バンド結成の意味〜 ページ4
ユイは、夕日が落ちつつある夕方5時に、西口の駅前でMYOのメンバーを待っていた。
ユイは、『RYTHEM in OUT』を歌っている人気バントの『SKY in Blue』が歌っている『WING in SIDE』を聞いていた。
その時のユイには、後ほど彼らに会うことになろうとは――
「おーい!あ、そういえば名前聞くの忘れたな」
遠くから、声をあげながらアキが走ってきた。
「アキさん」
「ごめんね、待った?」
「いえ、全く。そんなに急がなくても良かったのに」
「いやぁ、可愛い女の子を待たせるのは良くないだろう!と思ってキラとカイを置いて走ってきた!」
頭をポリポリと書きながらアキはそう言った。
「そうなのですか...。あ、えっと」
「キラとカイが来たら行くからね。そう長くはかからないと思うけど、7時くらいになるだろうから、親とかに連絡しておいて」
アキは、周りをキョロキョロと見ながらそう言った。
「あ、今日、親は帰ってこないので大丈夫です」
「そうなのか、じゃあ問題は無いな...。って父親もか?」
「はい。お父さんは海外出張中なので関係ないです」
ユイは、ニコニコと笑いながら答える。
「そうか...。まぁそう遅くならないようにはするが、安心はしたな。あ、そういえば名前聞いていなかったみたいだが...」
「みたいって...聞かれてないですが...。館花唯歌です」
「そうか!ではユイだな!よろしくなユイ!」
アキは、即座に呼び名を考え、そう腰に手を当てて言った。
「おーい!」
「お、キラ!カイ!遅いぞ!」
遠くから、キラとカイが走ってくる。
そんな2人に手を振りながら、アキはそう叫んでいた。
「ごめんな!遅れちまって!あぁ...名前...」
「あぁ...えっと、ユイって言います。あぁ、館花唯歌...です」
突然名前を聞かれ、焦りながら答えるユイ。
そんなユイの名前を、3人はニコニコと笑いながら聞いていた。
「そうですか。すみません遅れてしまって」
「いえ、全然」
「では、行きましょうか!」
そう言って連れてこられたのは、ライブハウスのような場所だった。
「連れてきましたよ、先輩」
低い声を出しながら、キラは奥にいる男達に声をかける。
そこにいたのはーーー
先ほどまで聞いていたバンドーSKY in Blueのメンバーだった。
「来たわね!ボーカルちゃん」
「・・・」
早々に話しかけたのは、紀藤義実、通称「YOSI」であるスカブルのリーダーである。
その声は、女口調であり、どこかテレビと印象が違う。
「あら、女の子?アタシたちと同じなのね」
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作者名:Hi-chan | 作成日時:2017年6月27日 16時