STAGE～私は君を見つけます～ (ページ16)

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thank as LIVE～それしかなかった～ページ16

『FANTASY in COURAGA』
作詞:SKY in Blue 作曲:SEI and RAI

この風を割いて先に進め
あの光の見える向こうまで
進めきっとそこには未来が
待ち構えているんだろう！

咲き誇る花に自分は何を告げて
あの街から出てきたのだろう
全ては君を助けるためだと
言い聞かせながら歩いてきた
その一瞬を後悔しながらも

自分になんかできないって
弱音吐いて目を背けたくなる
風が目の前で壁を作るんだ

この風を割いて先に進め
あの光の見える向こうまで
進めきっとそこには未来が
待ち構えているんだろう

いつかではもう遅いんだろう
今やらなきゃ意味がないのだろう
そう言い聞かせながら自分は
風を避けて走ったんだ
その一瞬をドキドキしながらも

自分になんかできないって
弱音吐いた目を背けたくなる
風が目の前で壁を作っていたのに

この風を割いて先に進んだ
あの光の見える向こうまで
進んできっとそこには未来が
待ち構えているんだろう？

咲き誇る花に告げた思いを
全て叶えたい君を救いたいんだ
その思いが優しい風で自分を
綺麗に揺らす

「救ってほしい。私はずっとここにいなければなりません。」
「あなたがここに来て私を取り戻してください。救ってください」

この風を割いて先に進んだ
あの光の見える向こうまで
進んできっとそこには未来が
待ち構えていたんだ！

君を見つけた先に
待ち構えてた別の道....

・・・

『なら本当に、つれてきてよかったな。あ、これ、ケーキ』
「え！ケーキ！？ありがとう！嬉しい!!」
カイは、手に持ったケーキの入った袋を、ユイに手放した。
ユイはおもちゃをもらった子供のようにはしゃいで、笑顔でそう言いながら受け取る。
『それしか…なかったからな…』
「ドSかよ！そこは、『これがユイに合いそうだったから』とか『ユイが好きそうだったから』とか！強いても『俺が勝手に選んだ』とか言えよ！！事実、お前が選んだ奴だろそれ！」
カイが、髪をポリポリと掻きながら嘘をつくと、アキが横からツッコミ始める。
『おまえっ…!!それを言うなよ…!!』
「え？カイが選んでくれたの？」
『…それが人気商品って書いてあったからだよバカ野郎…っ！』
カイは一旦照れた後、言い訳のつもりでそう怒鳴ってそっぽを向いた。
「・・・」
カイは細い眼をしながら、振り返ってちらりとユイを見てみる。
するとユイは、カイを見つめながらニコニコと笑っていた。