第113話 ページ17
東の空が白んでくる。太陽が昇ってくる時分になったようだ。どうやら、私たちは一晩中この戦場にいたらしい。
兄上と土方さんを囲むようにして、真選組の人達が並んでいる。そして、土方さんが兄上に一振りの刀を渡した。
土方「立て、伊東。決着、つけようじゃねぇか。」
刀を握り、兄上はやっとの思いで立ち上がる。その姿は、到底見ていられるものではなかった。だけど、今この瞬間を見届けると決めたのは私だ。もう一度、兄上の後ろ姿を見る。二人とも、剣を構えたところだった。そして。
土方「伊東ぉぉぉぉ!」
伊東「土方ぁぁぁぁ!」
二人は同時に叫び、互いの元へと走って行く。動きが止まった瞬間、土方さんが兄上の左肩を斬ったらしい。兄上がこちらを見やると、土方さんから兄上の方へと金色の糸が伸びる。その『糸』は、近藤さんや沖田さん、真選組の人達皆から兄上の方へと繋がっていた。
ありがたい話だった。自分をもて余していた兄上に声をかけてくれたことが。仲間達に看取られて最期の瞬間を迎えられたということが。兄上は今、何を思っているのだろう。静かに、兄上は短すぎる人生の幕を降ろした。
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薫(プロフ) - 沖田桜華さん» ありがとうございます!そうですよね!これからも頑張って更新致しますので、どうかよろしくお願いいたします! (2018年10月20日 18時) (レス) id: 2de80711c6 (このIDを非表示/違反報告)
沖田桜華 - とても面白いです!動乱篇は実写でも取り入れられましたし、ほんとに泣けます…続き楽しみです。 (2018年10月20日 14時) (レス) id: 98b8c85960 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薫 x他1人 | 作成日時:2018年9月11日 13時