第42話 ページ44
翌日。隊士達の間では、副長のことについてもうすでに噂が立っていたz。
私はひどく驚いたが、もっと驚いた事があるz。
副長が局長と言い争いをした挙げ句、例の妖刀の呪いだとかでアニメを見に行ったらしいz。
あの副長だからそんなことはあるはずがないと思っているけど、正直言って不安だz。
「兄上!!」
伊東の部屋の前でふと耳にしたのは、本来ならば聞こえるはずのない、女の子の愛らしい声。
気づけば、私は声のした方向へと向かっていた。
ふすまを開けようとしたけれど、それは叶わぬ出来事に終わる。何故か。
その子と伊東が、ひどい口喧嘩をしてるから。しかも、女の子は泣いているらしかった。
泣きじゃくるあまり、何を言っているのかはよく分からない。でも、聞く限りでは彼女が伊東のことを引き止めているようにも感じる。
伊東「A、いい加減にしなさい。」
「でも、」
伊東「A!!」
ついに、伊東が声を荒らげた。普段は、決してそんなことはないのに。
伊東「いいかい、A。僕は君が嫌いで言っているわけじゃない。これは君の為なんだ。」
「そんなの、どこが私の為なの?」
伊東「A、良く考えてみなさい。今まで君は周囲の人間たちから何をされた? 何と言われた? 君をその状況から救ってやったのは誰だと思ってる。」
勇気を出し、ふすまを少し開けて中を覗く。
私が目にしたのは、伊東の瞳にこもる怒りと失望。そして、不安。
対して少女の目には、深い悲しみと恐怖の念が見て取れる。彼女は下唇を噛み、何も言わずにじっと彼の目を見ている。
ややあきれたようにため息をついた伊東は、何も言わずに部屋を出て行った。
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薫(プロフ) - スー☆さん» ありがとうございます!嬉しいです!これからも頑張って更新します故、よろしくお願いします。 (2017年11月5日 11時) (レス) id: db84894ca1 (このIDを非表示/違反報告)
スー☆(プロフ) - 続きが気になります!! (2017年11月5日 0時) (レス) id: 6b91c09b66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薫 x他2人 | 作成日時:2017年7月15日 15時