第13話 ページ15
きゃっきゃっと、相変わらず猫と戯れているA。その穏やかな笑みを遠目に見ながら、篠原君は言った。
篠原「そういえば、先生とAはよく似てますね。」
伊東「そんなことを言われたのは初めてだ。」
篠原「そりゃあ、まあ。俺も初めて言いましたから。」
伊東「そうか。」
篠原「ええ。‥‥ああ、そうそう。鬼兵隊が江戸に来ているそうですよ。」
伊東「その話なら、先程土方君から聞いた。」
篠原「Aのこと、なるべく外に出さない方がいいですね。」
伊東「解っているさ。‥‥A、おいで?」
ちょこちょことAがやって来て、僕の膝の上にぽすりと座った。
伊東「いいかい、A。今、外にとても危険な人たちがいるんだ。」
「外、出られないのですか?」
伊東「ああ。」
首をかしげ、困ったような顔を見せるAに、大丈夫だよと声をかける。
「先生が一緒でもですか?」
伊東「その時は僕も考えるさ。」
ありがとう、と甘えるA。
今すぐにでも、Aをどこかへと連れ去ってしまいたい。
Aの身体を抱き締める。
彼女は小さくて、柔らかくて、温かい。
苦しいよ、A。
君をもっと奥深くに閉じ込めたい。
良いだろう?
僕を狂わせたのは君なんだ。
その優しさに、素直さに、僕は‥‥
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薫(プロフ) - スー☆さん» ありがとうございます!嬉しいです!これからも頑張って更新します故、よろしくお願いします。 (2017年11月5日 11時) (レス) id: db84894ca1 (このIDを非表示/違反報告)
スー☆(プロフ) - 続きが気になります!! (2017年11月5日 0時) (レス) id: 6b91c09b66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薫 x他2人 | 作成日時:2017年7月15日 15時