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【紫耀】



「紫耀…ごめんなさい…
私も隠してた。

私のせいで紫耀のパパとママが離婚したって、本当は知ってたのに…知らないふりしてた。

私のパパとママ、随分前から上手くいってなかったの…それにママは紫耀のこと」





「うん、もういい。わかった。
Aが本当のこと言おうとしてくれてるの、じゅうぶん伝わったから。
それに離婚したのはAのせいじゃない。お前の命は、何も悪くなんかない。」





今も、これからも、変わらない。




Aと過ごす時間は、どんな瞬間だって大切なんだ。





「父さんから、全部聞いた。

さっき会って来たんだ。仕事で日本に来てるって連絡あって…

恋人と来てるみたいだった。

クソ親だって言ってやったよ。
二人してお前に辛い思いさせて…」






喜びが二倍にならなくたっていい。




悲しみが半分にならなくたっていい。





「本当、何やってんだよな…彼奴らも…俺も…

ごめんな。俺、何も気付いてやれなくて。
守ってやれなくて、本当にごめん。」





喜びは半分になっていい。




悲しみは全部背負うから、





だから、





「俺、これからは本当にちゃんとAのこと守るから、

もっとちゃんとAのこと守るから、

だから、もうお互い隠し事はなしにして、俺ら二人でやってこ?

学費も生活費も俺が払う。Aは何も心配しなくていいから。」






俺と一緒にいて欲しい。





ずっとなんて言わないから。





ちゃんとお嫁には行かせてやるからさ。





だから、





それまでは俺と一緒にいてくれよ。







「いいの…?私…紫耀の負担にならない?」




「ばーか。なるわけないだろ。」




「ありがと…

私…自分の命が憎かった…
でも…紫耀の妹として生まれて来れて良かったって思う。」






"何事にも意味はある"なんて言葉は、綺麗事だと思ってた。




けど、そんなこともないみたいだ。





「俺だってそうだよ。Aが俺の妹として生まれて来てくれて、本当に良かった。」





無責任で身勝手な親に振り回されて、苦しめられただけだと思っていたけど、




Aはそれを乗り越える過程で、強くなったんだ。





心がズタズタに傷ついたって、自分でなんとか薬を探して傷を癒していたんだろう。





Aが探したその薬が、廉…だったのかな。







「あ、隠し事はなしだから言っとくね。

私、廉君が好き。」







…ただその薬には、随分酷い副作用があったみたいだ。

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設定タグ:King&Prince , 永瀬廉 , 平野紫耀   
作品ジャンル:タレント
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作者名:P | 作成日時:2018年9月19日 22時

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