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君の部屋の前、何度ノックをしても名前を呼んでも何の反応もない。




仕方なく、そっとドアを開けて中を覗く。








予想はしてたけど、やっぱり無理してたんやろう。








電気を付けたままの明るい部屋で、君はすっかり眠りに落ちていた。









明かりだけ消してリビングに戻ろうかと思ったけど、


横を向いているからか剥がれかけている冷えピタが目に入って、俺は音を立てへんようにゆっくりベッドへ近寄った。








君を起こさんように、剥がれた部分を軽く押さえて元に戻す。








そして君が眠っているのをええことに、そのままベッドの横に座り込んで、まじまじと顔を見つめる。









目を瞑っててもわかる、くるんとカールしたまつ毛が可愛い。






つけまつ毛、ではなさそう。







ピアスの穴は、ない。








あー、そういえばAがアクセサリーつけてるのって見たことないかも。







時計はつけてたけど、ネクレスとか指輪とか、そういうの苦手なんかな?









となると、誕生日プレゼントにアクセサリーはちょっとリスキー?






だってほら、苦手やのに俺があげたことで無理してつけることになったらかわいそうやし。






そもそも付き合ったばっかりで好みもわからへんのにアクセサリーをプレゼントするんは厳しいか…






プレゼントといえばアクセサリーかなって思ったんやけどなぁ…








うーん…







何が欲しいって直接訊くのもなぁ…なんかスマートじゃないし…







せめてもうちょっと準備期間があったら選択肢も広がるのに…









僅か三日後に迫る君の誕生日。







付き合って初めてのイベントやし、どうにか気の利いた物をプレゼントしたくて、何か少しでもヒントになる物はないかと部屋中をぐるりと見渡してみる。








やけど、白を基調としたシンプルな部屋にはこれといったヒントは見当たらへんくて、








「やっぱ身に付ける物かなぁ…」







半ば諦め気味に小さくそう呟いた時、









「あっ!」









自ら放った"身に付ける"というワードから、不意に名案が浮かんで、




眠っている君のすぐ側で、俺は思わず声を上げてしまった。

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設定タグ:King&Prince , 永瀬廉 , 平野紫耀   
作品ジャンル:タレント
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作者名:P | 作成日時:2018年9月19日 22時

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