◯返事は ページ44
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2人っきりでご飯を食べている今。
さっきまでぶらぶらと服を見たり、アクセサリーを見たり。
オフだからと阿部ちゃんに連れられ、街を巡っていた。
『できた!』
買い物終えて、私の家へ。
普段と全く変わらない。
いや、変わったことといえば、阿部ちゃんが少しかたいことくらい。
表情がちょっとだけ、ね。
『あーべちゃん?』
ペラペラと喋る私に対して、簡単な反応しかしてくれない彼。
きっと何か考えているんだろう。
阿「え?なに?」
ワンテンポ遅れて反応するから、少しだけ面白くなって笑ってしまう。
なんで笑うのさ〜と焦る彼。
あざとくて可愛いよ。
『好きだなぁって』
阿「え?」
おっと、本音がポロリ。
この言葉に彼の目つきが変わって、私を捉えて離さない。
阿「あのさ」
『うん』
阿「それってどの好き?」
『異性として、1人の男性として』
ニコッと笑ってみせれば、「あ、言わせちゃった」と声をこぼす目の前の人。
『え、どゆこと?』
阿「ちょっと順番っていうか、変になっちゃったけど、俺もAのことが好きです。
メンバーだから、とかじゃなくて女性として」
付き合ってくれませんか?
同じ人から、2度目の告白を受ける。
滝沢くんと事前に話はしてて、「告白して、OKだったら付き合いたいです。フラれたらなにもありません」って言ったんだよね。
だから、私の返事はひとつしかないの。
よろしくお願いします
どれだけ遠回りしたかわからないけど、これもこれで私たちらしいのかもしれない。
阿「めっちゃ焦った〜」
『いや、無意識だったけどもう流れでいっちゃえ!と思って...』
阿「でも良かった。
俺、またフラれたらもう立ち直れないもん」
『ちゃーんと今回は滝沢くんに許可いただきました』
阿「え?」
『ん?』
阿「もしかして気持ちバレてました?」
『1ミリも。当たって砕けようかと』
阿「もしかして似た者同士?」
『んー、そうかも』
たわいもないことで、笑い合えたら、幸せで。
『ね、お揃いのもの欲しい』
阿「なに欲しい?」
『亮平は?』
阿「え、今名前...!」
『ほら、冷めちゃうよー』
平和だ。
◇
すでに決めてた
◇
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