◯メンバーでも ページ3
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きっと、メンバーさえも知らない。
阿部と私が不仲になった本当の理由を。
まあ、個人的には知られたら嫌なんだけど。
事あるごとに居酒屋に連れていかれる私。
明日はオフだからなんでもいいけど、目の前にいる2人は仕事あるんじゃなかったっけ。
まあ、本人たちが来てるなら大丈夫か。
なんて思いながら飲んで2時間。
少しは酔いが回るころだ。
岩「で、まじめになんで？」
たびたびメンバーは酔うとこの質問をしてくる。
もちろん主語なしで。
で、それを察して私は答えを探す。
実は、あの告白から少しだけ私たちの間には距離が生まれて、数日後に違うことで喧嘩になった。
これはそのうち話すとして。
タイミング悪く、たまたま重なったからこそお互い不満が溜まって、不仲へ一直線になったのかな。
なんて自分なりに分析。
でも、言いたくないし、言えない。
『いやまあ、色々あるわけよ』
あと、メンバーにこの恋心がバレて、迷惑をかけたくないから私たちの間に溝が入った。
なんてことは、口が裂けても言えない。
深「別に言いたくないなら無理にとは言わないけど。
なんか、お前ら辛そうじゃん」
お前らっていう複数形なのは聞こえないふりをして、聞き返す。
『え？阿部が？』
深「いや、お前もだよ」
『私はそんなことないけど』
岩「俺らには無理してるように映ってっから」
この最強シンメの夫婦にはバレそうです。
でも、絶対、隠し通すって決めてるから。
いつかわからないけど、不仲が解消されるまでは。
◇
真相は謎
◇
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