◯思い出から ページ14
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Miyadate R. side
『ラウールが頭良すぎて怖いんだけど』
そんなことを言いながら、俺の隣に座った彼女。
彼女も阿部と同じく、大学受験をするために少しだけ休んだことがある。
また、1人が欠けてしまう。
2度も同じことを経験するのかなんて呆れと苛立ちを抱えた。
でも、今となっては懐かしい思い出で、元からスキルの高かったダンスと歌はレベルアップしてて、休んでる間も練習していたことを知った。
苛立ちとか呆れとか、全部忘れて、Aに驚かされた。
『聞いてる?舘さん』
宮「ちょっと聞いてた」
『ちゃんと聞いてよね。何考えてたんだか』
宮「Aがめっちゃとんがってたのが落ち着いた時期を思い出してた」
『うわ懐かし。ちょっとだけ舘さんと距離が生まれたけど、ちゃんと話せるようになったもんなぁ』
それって、結局は不仲なんじゃないか?
と思ったけど今この単語を発したらAと阿部に睨まれそうだからやめとこ。
不仲の定義って難しいな。
『今は舘さんのことめっちゃ信頼してる』
宮「それはめっちゃ伝わってくる」
『あっ、なら良いや』
宮「え?」
『え?』
そういえば、うちの姫は、よくわからないことを言うんだった。
『てか、舘さん、料理教えて〜』
両手を合わせてお願いとあざとく彼女はきっと阿部から受け継がれたものが根強く残っているのだろう。
宮「もちろん」
『やった!一生ついてこっかな』
宮「それはやめてくれるとありがたい」
えっなんで?ショックなんだけどと1人でボソボソ喋るA。
なんでかって?
どっかの誰かさんの視線が痛いくらい刺さるからだよ。
阿部は意外とわかりやすい。
◇
今も昔も変わらない
◇
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