◯暗黙の ページ43
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なぜだかは知らんけど、ISLAND TVをメンバーみんなで撮る時は、絶対あべつきは隣にならないらしい。
実際のところ、エゴサしてたらファンの子がそう呟いてらのをみて、知ったんだよね。
で、バーっと過去の動画を遡ってみたら、本当だった。
ファンの子すごい。
直接メンバーに確認するのもなんだかなぁというわけで1人ぼけらーっと考えている。
なんでこうなってんのって。いけないっすよねさすがに。
いや、気をつかってるとなれば申し訳なさすぎるので、阿部以外のメンバーにお菓子あげたいくらい。
向「月ちゃん、どうしたん？」
いつも以上にボケーっとしとるで？なんて言われて、いつものことじゃん。とかえす。
うん。そのやりとりがなんか辛いわ。
『いや、謎に謎が増えたなって』
もはや自分でもなに言ってるかわかんないから、康二が頭捻っても真剣に考えてもわからんよ。
向「まあ、わからへんけど、俺でよかったら話聞くからな！」
『うわ、めっちゃ助かる。
今度ご飯行こうね』
向「マジ！？俺それ楽しみに今日の仕事頑張るわ〜」
待って。今日行く前提なの？
オフだからいいけどさ。
向「俺な、行きたいお店があってな」
『おうおう。一旦落ち着いてくれや』
嬉しそうにスマホの画面を見せてくる向井康二。
犬みたいで可愛いな。
どっちがええ？って聞いてくるから、気分でお肉が美味しそうなお店を選択。
そのあと、メンバー全員でISLAND TVの動画撮るって言われて、わちゃわちゃするメンバーたち。
しれっと康二が私の隣をキープ。
反対側には佐久間。
うるさいコンビに挟まれたなぁと思いつつ、阿部を探せば、端っこの方にいた。
なるほど。
私の隣は毎回誰かにキープされて、立ち位置が決められるのか。
自分の中でモヤモヤがスカッと晴れた。
元気いっぱいなメンバーに感謝しながら、今日も私は特に喋らず、ニコニコと笑って撮り終わるのを待った。
まあ、佐久間と康二が面白すぎて、ずーっと笑う羽目になったんだけどね。
◇
メンバーは気をつかっているかもしれない
◇
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