【忍たま】姉は弟になかなか会えない 5

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山田の鉄槌をくらったのにも関わらず、尊奈門の方が痛い思いをしていた事に内心ざまぁ！！と笑っていたAだったが、その後すぐさま尊奈門と揃って正座をさせられ、説教という名の有難いお言葉を頂き深々と頭を下げた。

そんな一連の出来事が終わった頃、漸く他の人達は沈黙から脱出した。


「俺達が諦めてどうするんだって話だな」

「……Aさんや文次郎の言う通り諦めるにはまだ早い」

「そーだよなぁ長次！今からみんなで探しに行こう！！」

「っ耳元で叫ぶな小平太！！……でも雨も止んだようだし探しに行くなら今かもしれんな」

「確かに仙蔵の言う通りだが川は増水したままだ。伊作、お前は特に気をつけろよ！？」

「わかってるよ！留三郎は心配性だなぁ〜」



「僕達も気合を入れて頑張ろう！」

「雷蔵がやる気だと同じ顔の私もやる気が出るな……！」

「て言っても三郎、お前今伏木蔵の顔じゃないか」

「そういう兵助は何故豆腐を食っているんだ？……なあ勘右衛門、あいつ何処から豆腐を出したんだ？」

「八左ヱ門、そいつに突っ込むな。放っておけ」



「山田先生、生徒が諦めていないのに私達教師が諦めるわけにはいかないですよね？」

「そうだな半助……よし！お前達よく聞け！」



その声で全員が山田の方を向いた。


「我々は必ず伏木蔵を見つけだし、15人揃って元気に帰るぞ！！」

「おー！！！！」


そして拳を掲げ声を上げた。

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