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「これも違う……んーあっ!あっちのはどうだろう?」
伏木蔵は例のお目当ての薬草かもしれない植物のところに辿り着いた。だが残念なことにそれはお目当ての薬草ではなかった。しかも伊作同様、他の薬草でもないただの草だった。
おかげで上がっていたテンションは一気に急降下。がっかりと肩を落とした。
しかしそんな彼を『神は見捨てなかった』とでもいうのだろうか。
落胆した顔を上げると、またしても先の方にお目当ての薬草かもしれない植物があるではないか。
勿論、あれも違う可能性はあるが合っている可能性もある。
確率は半分ずつだ。
(……違ったら戻れば良いよね)
僅かでも可能性があるのならば、見に行かないよりは行った方が良い。
もし違っていても引き返せば良いだけ。行かなかった方が後々後悔するはずだ。
伏木蔵はそう思い、新たな目的地に向けて木々を掻き分け進んだ。
彼がこの判断を後悔するのはそう遠くない未来のことであった。
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