7-7 〈土井半助の懐疑〉 ページ45
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何処がただの忍者だ。
黒い忍び装束の男＿＿土井半助は、学園長の隣に座り目の前の人物を睨みつけた。
きっかけは偶然廊下で会った生徒達だった。彼らは外出先で出会った人物を学園に連れてきたと言った。また面倒な事が起こりそうだと少々気になったが、用事があったため話もそこそこで学園長の元へと向かった。
しかし、うっかりその話を学園長にしてしまい会いたいと駄々をこねられ、彼らに庵へ呼んでくるよう頼むことになった。私は念の為、他の先生方と共に天井裏に潜むことにした。
その判断は良いものだったようで、渦中の人物が来てから庵の中は緊迫状態になった。
そんな中、相手の動く気配がした。こんな状況でなんとわかりやすい。そんなんじゃ大した人物じゃないだろう。そう思いつつ、もしかしたら勢い任せな攻撃をするかもしれないと、万が一を予測して天井裏の板をずらした。
「！」
今思えば相手はただ足を崩そうとしていたようだった。緊迫した空気のせいで正常な判断ができなかったのは、自身がまだ未熟な証拠だ。
そんな未熟な私はあの時、学園長を易々と襲われてたまるか！と敵の足元にクナイを投げた。身体に向かって投げなかったのは何故かそれは良くないと直感が働いたからだ。
足元でも牽制にはなるだろう。
しかしその考えは甘かった。自身がクナイを投げたと同時に、天井にもクナイが刺さったのだ。もう少しずれていれば板の隙間から入って直撃していたかもしれない。
侮れない。そう思い懐からもう1本クナイを取り出すと、敵もクナイを取り出したところだった。
「来る……！？」
クナイのコントロール能力は高いがやはり気配は消せていない。もう一度天井に投げて来ると感じ、迎え撃とうとした。が、予想は外れた。
敵は学園長に向けてクナイを投げた。
「くそっ！！」
すぐさま板を破り学園長の目の前に降り立った瞬間、キィンと金属がぶつかり合う音がした。そしてクナイを構え直す敵が見えた。戦闘態勢だ。
自身も構え直し床を踏み込んだ。目の前の敵に対して一直線。甘い考えはもう捨てた。腕でも足でもクナイを打ち込んで戦力を削いでやる。
そんな思いで振り上げた腕は学園長の大声で止まった。
「学園長っ！！しかし！！」
何故止めるのかという言葉は引っ込んだ。敵がは目の前にクナイがあるというにも関わらず、余裕の笑みを浮かべていたからだ。
その笑みはまるで、最初からこうなるとわかっていたかのようだった。
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勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡 - うん、好き。←急にすみません💦 (2023年2月18日 2時) (
レス) @page50 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます！面白いと言っていただけて嬉しいです！！ (2022年4月28日 0時) (レス) id: fc3a292471 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 夢主ちゃんも忍術学園に行ってそのまま習っちゃえ！www 今回も面白かったです (2022年4月27日 23時) (レス) @page10 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2022年4月26日 10時) (レス) id: fc3a292471 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 伏木蔵可愛いですよね♡ 続き頑張ってください (2022年4月26日 7時) (レス) @page3 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
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