4-5 ページ25
.
「……あーーーーーーー!!!!!!」
騒然を極めた現場は、乱太郎の大声で静寂と化した。
「ど、どうした乱太郎!?」
「だ、大丈夫です!!地図なくても行けます!!」
「えー!?乱太郎、Aさんの弟さんの学校までの道わかるの!?」
「ほ、本当かい!?」
「はい!というか、私以外の2人も案内できます!!」
「ええ!?どういうこと!?」
乱太郎の発言にきり丸としんべヱが大声で疑問を投げかける。現場は再び大盛り上がりだ。
「ど、どうして道がわかるの?」
「えっと、Aさんの弟さんの学校って『忍術学園』って言っていましたよね?」
「ああ」
「実は僕達もそこに通ってるんです!だから案内できますよ!!!」
乱太郎の眩しい笑顔がAに突き刺さった。急所に当たった。効果はバツグンだ!!!
「ええ〜!?弟さん、忍術学園の生徒なの!?」
「同い年って言ってたし、絶対知ってる人じゃん!!」
先程、Aは弟が通う学校は『忍術学園』だとはっきり言っていたが、鼻水が地図にぶち当たった衝撃はそれを掻き消していた。
しかし乱太郎は思い出したのである。あっぱれ!
「じゃ、じゃあ案内頼めるかい!?」
「もちろんです!一緒に行きましょう!!」
「んんんん!!!ありがとう!!!!!」
感極まった勢いのまま、Aは思いっきり乱太郎に抱きついた。乱太郎は突然のことで顔を赤らめあたふたする。
しかしそれには何も突っ込まず、きり丸としんべヱは問うた。
「ねえ、Aさん!Aさんの弟さんの名前ってなんですか!?」
「同い年なら絶対僕達の知ってる子だと思って!!」
「ん?弟の名前言ってなかったっけ?」
2人が首を傾げる仕草がかわいいなぁと思いつつ、Aは乱太郎に抱きつきグリグリと頬ずりしながら答えた。
「伏木蔵だよ。『鶴町伏木蔵』っていうのが愛しの弟の名前」
「……ふ、ふ、伏木蔵ぉ!!!!?!!!?」
大声を上げる彼らの頭には、スリルとサスペンスゥ〜と日陰で笑う友人の姿が浮かんだ。
いや、全然似てないじゃん!!!!!
これが彼らの率直な感想である。
115人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「忍たま」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡 - うん、好き。←急にすみません💦 (2023年2月18日 2時) (レス) @page50 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです!! (2022年4月28日 0時) (レス) id: fc3a292471 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 夢主ちゃんも忍術学園に行ってそのまま習っちゃえ!www 今回も面白かったです (2022年4月27日 23時) (レス) @page10 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!頑張ります! (2022年4月26日 10時) (レス) id: fc3a292471 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 伏木蔵可愛いですよね♡ 続き頑張ってください (2022年4月26日 7時) (レス) @page3 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ