【忍たま】姉は弟になかなか会えない

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「やあ、また会ったね」
「こんにちはー！！」


元気の良い揃った挨拶。そして眩しい笑顔！


「君達は何故ここに？」
「実は、昨日たくさんお団子を奢ってもらったので、クラスの仲間達へお土産にしたんです！」
「そしたらすごく評判が良くて！」
「僕達の先輩達にも食べてもらいたいな〜って思ってまた買いに来たんです！」
「あ！昨日は奢ってくださりありがとうございました！」
「おにーさんお礼言う前に走って行っちゃうんだから！」
「おにーさんもまたお団子食べに来たんですか？」


んー何て？相変わらず一斉にワーワー話すからなんとなくしかわからなかったよ？


「まあまあ落ち着いて。えっと昨日のことは気にしないでくれ。それと、今日は弟に会いに行くための手土産を買いに来たんだ」


一斉に話されて聞き取れる人なんているのかな〜と思いつつ、辛うじて聞き取れた部分に対しての返答をした。





彼らに一斉に話されて聞き取れる人物は居るし、まだ少し先だか確実にその人に会うことをAは知らない。

それより、普通忍者は自分のことや家族のことなどペラペラと他人に話すことはしない。敵に知られてしまえば不利になってしまうからだ。

Aだってそんなことは知っているし、普段だったら子供相手だろうとそんなことはしない。しかし、今はもうすぐ弟に会えるからテンションがすこぶる高くなり気が緩んでいた。尚且つこの子供達が優しい子達である事を昨日知ったので警戒心も薄れている。


こんな姿を他の忍者に見られたら、忍者失格なんて言われてしまうかもしれない。

しかし、例えそんなことを言われて舐められたとしてもAは力でねじ伏せる事が可能なので無問題(モーマンタイ)である。

もし仮に、敵に弟がいる事がバレて危険が迫ろうとしたら、その敵は弟に指一本触れる前に永遠の眠りにつくだろう。

そして弟はそんな敵がいたことなんて一切気づかないで過ごすだろう。



なにせブラコンお姉ちゃんは忍である前に、とてつもなく優秀な弟セコムなので。

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