ビーズの指輪 03 ページ12
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｢…え？｣
｢あっ、や、今のなし！｣
ぽろ、っと龍我くんの口から溢れた言葉は寒空の中で冷えきった体を暖める。
｢…｣
｢…、｣
それから、何故かお互い無言のままブランコの軋む音だけが響く。
…早く言わないと、きっと龍我くんも勘づいてる。
こっそりと龍我くんの横顔を盗み見るとその視線が交わった。
大きな瞳がくらっと揺れる。
｢あの…ね、｣
｢…うん、聞くよ。でも、Aちゃんの話の前に最後に言いたいことがあるんだけど…いい？｣
最後に…？
思い詰めた表情の龍我くんはブランコから立ち上がり、腰を屈めて私をぎゅっと抱き締める。
ふわっと香る柔軟剤の匂いが鼻をくすぐった。
｢りゅ、龍我くん…？｣
｢…俺ね、さっきも言ったけどAちゃんの事すっごい好き｣
触れ合う肌から心臓の音が嫌ってくらい分かっちゃう。
きっと、それは龍我くんも同じで。
｢最初はコンビニで見かけて可愛い店員さんだなあって、ただそれだけだったのに。
通う内にどんどん好きになっちゃって、ミサキちゃんに頼み込んで会う機会を作ってもらったんだ｣
｢もしかして…、あのカラオケの時？｣
｢そう、でもAちゃん先に帰っちゃったでしょ？｣
もう絶対脈ないじゃん！って思った！と笑う龍我くんは抱き締める腕の力を強める。
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ぱんだ(プロフ) - 龍我くん推しのわたしにとって最高の作品でした！ありがとうございます！！ (2019年11月27日 20時) (
レス) id: d9659703c8 (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - 絶対これ龍我くん結末じゃん！って思ってた瑞稀くん派の私からしたらとても嬉しい結末です。最後まで楽しみにしてます！ (2019年11月24日 12時) (レス) id: 09640d6b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蕎麦リアン
| 作成日時：2019年11月16日 22時
