元カレとペット？【紫・黒】 (ページ24)

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癒し※ ページ24

「Aちゃんもういるかな」

そう言いながら廊下を歩いていると

「おっと、、」

突然ぶつかってきた
目の前の女性はすいません！
と頭を下げるとそのまま走り去って
行ってしまった。

「？？？なんか見たことある、、、」

でも、考えても考えても
答えは出なかった。

また前を見れば見慣れた姿が
目の前から走ってくる。

「あれ？Aちゃん？」

俯いたままのAちゃんは
俺には全く気付いてないみたいで。

「Aちゃん、どうした？」

腕を掴んで引きとめれば
ボロボロと涙を流しているAちゃん。

「え、、なに、どうした」

俺が聞き終わる前にAちゃんが
腕の中に飛び込んでくる。

「なに、なんかあった？」

「、、、蓮」

ぎゅってして。
なんて可愛いことを言われて。

咄嗟にAちゃんの腕を掴んで
近くの空き部屋に入ると鍵をかけた。

そのまま腕の中に閉じ込めれば
Aちゃんはぎゅっと俺に抱きついた。

「なんで泣いてんの？」

「、、、聞かないで」

そう言うAちゃんに
なんとなく理由が分かる俺も
勘が鋭くて嫌になる。

多分原因は、ふっかさんだ。

「分かった。
じゃあ、もう聞かない」

そう言うとAちゃんは
俺の腕の中でゆっくりと呼吸する。

「ねぇ、Aちゃん？」

「なに？」

まだ少し潤んだ瞳のAちゃんから
涙を全て指で掬いとると

「キス、してもいい？」

そう聞くと、Aちゃんは
少し背伸びをして俺の唇に触れた。

「、、、して。蓮だけでいっぱいにして？」

胸がドクンと鳴って。

「そんなこと言われたら
俺、多分歯止め効かなくなるよ？」

「、、、私は蓮のものだって。
そう言って？」

急なAちゃんの甘々モードに
俺の脳内はクラクラと揺れる。

今朝もたくさん愛したのに。
もう、すでにAちゃんを
めちゃくちゃにしたくて堪らない。

「、、、Aは俺だけのものだよ。
絶対、誰にも渡さない。」

そう言うとAちゃんは
綺麗に1粒涙を流して。

「大好きなの、蓮」

あなたが好き。
そう呟かれて理性がぷちんと
切れた音がした。

薄暗い部屋の中で
何度もAを抱きしめながら
絶対離さない。
そう呟けば何度もAは
綺麗に涙を流した。