36 ページ36
「で、話って何？」
はい。とめめがぼくの前に
マグカップを置く。
めめのお家に来るのは
Aちゃんと知り合った時以来だった。
「単刀直入に聞くね。
Aちゃんのこと本気で好きだよね？」
「なに今更」
「いいから、答えて」
「、、うん。
本気で好きだよ。」
「それはどこまでの本気？」
「どこまでって？」
「ただ付き合いたいだけ？
それとも、、ちゃんとその先のことも
考えて本気なの？」
「ラウール、なにどした？」
僕の唐突な質問に
めめも何か違和感を感じたんだと思う。
「ちゃんと答えてってば！」
「おい、ラウール。
お前まじでどうした？なんかあった？」
ごめんね、Aちゃん。
約束守れそうにないや。
「Aちゃん、、
お見合いするんだって。」
「、、は？」
めめは今にも家を飛び出しそうだったから
思わず引き止めた
「だめ！Aちゃんに
めめには言わないでって言わてるから
Aちゃんを問い詰めるのはだめ！」
「ちょ、ちょっと待って。
頭が追いついてないんだよ。
やっと、お互い好きだってなれて
少しずつ仲良くなろうってなってたのに」
「Aちゃんが望んだお見合い
じゃないって。それは分かってるよね？」
「、、どういうこと？」
「Aちゃんね。
ご両親にそろそろ相手を見つけた方がいい
って念を押されてるみたい。
僕もね、それを聞いたときめめを紹介すれば
いいじゃんって。めめがいるじゃんって
伝えたんだけど。」
「だけど？」
「SnowManの目黒蓮が
今すぐに結婚出来るの？って」
「結婚、、」
僕が【結婚】の文字を出した途端
めめは苦しそうな顔をした。
「、、めめも考えてたんだ」
やっぱりめめは、僕が思ってた通りだった
「分かってたよ。
いずれその言葉を考えなきゃ
いけない時は来るって。
俺はAと結婚したいと
思ってるし、その先もずっと一緒に
居たいって本気で思ってる。
ただ、俺の職業上それが叶わない
可能性があるってこともよく分かってる」
「、、、なら大丈夫だね。」
「え？」
「来週の火曜日。
帝王ホテルの喫茶店で
Aちゃんお見合いだって。」
「ラウール、、」
「めめだったら、これがどういう意味か
ちゃんと分かってるよね？」
「、、ありがとな。」
僕の頭を撫でると
めめは心配すんなと
いつものくしゃとした顔で笑った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 443人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あやぴのかやあ
| 作成日時：2021年2月14日 9時
