ミラクル【黒】 (ページ33)

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「私は良いけど、、」

そう言ってチラっと
蓮くんを見たら

「Aがいいなら
俺は反論しないよ？」

なんて優しい顔で
私の頭を撫でながら言う。

「ねぇ、僕のお姉ちゃんと
イチャイチャしないでくれる！？」

そう言ってラウールが
私をぎゅっと抱きしめると

「離れろよ。」

「やだ。」

「離れろって」

「やだったらやだ！」

なんてやり取りする2人が可愛いくて
思わず笑ってしまう。

「あれ？ラウール寝たの？」

俺がシャワーから戻ると
ソファの横でシーと
Aが人差し指を立てた。

「ずっとね、私と寝るってごねてたけど
近くにいるね？って言ったら
気付いたら寝ちゃってて」

そう言ってラウールに
ブランケットをかけてあげるA

「ラウールね、蓮くんがここに来る前
私に質問責めでね。」

「質問責め？」

「私の前での蓮くんは
どんな感じなの～とか。
蓮くんは優しい？とか
蓮くんにいじめられてない？とか。
そりゃもう。笑」

「なんだそれ笑」

「ラウールは蓮くんのこと
大好きなんだなぁって思った」

「Aを大好きの間違い？」

「それは否定しないけど(笑)」

でも、ラウールなりに
蓮くんのことちゃんと見てるんだなぁって
思った。なんて優しい顔して言うから。

「そろそろ、俺の時間じゃない？」

アタフタするAの腕を掴んで
寝室に連れていく。

「俺がどんだけ我慢したと思ってんの」

「れ、、んくん。
ラウール起きちゃう、、」

「大丈夫。あいつ眠り深いから」

そう言ってAを抱き締めれば
恥ずかしそうに俺の背中に腕を回してくる。

「蓮くんまたキスしようとしてる？」

「キスしかさせてくれないじゃん」

そう言って顔を近付ければ
Aなりにガチで抵抗してくる。

「当たり前でしょ！？
私たちまだ付き合ってない「Aちゃ～ん？」

隣の部屋からラウールの声が
聞こえて。

俺から離れるとAは
ラウールのとこへパタパタ走っていった

「まだ付き合ってない、、か。」

Aのベッドに寝転ぶと
疲れてたのかそのまま眠りに落ちていた。