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ふと感じた唇のぬくもりに
あ、私今、蓮くんとキスしてる。
そう思うので精一杯だった。
息が苦しくなって
蓮くんの胸を数回叩くと
蓮くんはトロンとした目で
私を見ていた。
「変なことしないって
約束したのに」
「Aが可愛いのが悪い」
そう言ってまたキスしようとする
蓮くんの唇を両手でぐーっと押すと
「なんで、、」
と不満そうな彼。
「私が嫌がること
絶対しないって。
さっきまで言ってたのはなに？
嘘なの？」
そう言うと
シュン、、って効果音が
つけれそうなくらい
落ち込んでる蓮くん。
「これ以上したら
蓮くんの歯止めが効かなくなりそうだから。」
「、、、分かった。」
全然納得してなさそうだけど
「もう変なことしないし
全然変な意味でもないから
今日は、Aと一緒に寝たい。」
そう言う蓮くんは
いつもみたく子犬みたいで
私が思わず笑うと
「なんで笑うんだよ。」
なんてちょっと恥ずかしそうに言う。
「私のベッド狭いから
蓮くんベッドで寝ればいいよ。
私は小さいしこのソファで
「ダメ！一緒に寝る！」えええ、、、」
蓮くん身長も大きいし
私のベッドで大丈夫かな？
なんて思いながら
「もう寝る？」
そう聞くと
やだ。まだ寝ない。
なんてさっきの色気はどこへやら。
子供みたいな蓮くん。
「テレビか〜映画でも見る？」
「うん。Aの隣で見る。」
そう言うと私の隣に
座って、嬉しそうに
私の手を握る。
「手は握ってなきゃダメなの？」
「俺が繋いでたいの。
なんかこうしてると
本当のカップルみたいじゃん。」
まじ幸せだわ〜なんて
呟く蓮くん。
蓮くんが持ってきてくれた
ブランケットをかけて
2人で寄り添いながらテレビを見てた。
Aがあの時止めてくれなかったら
俺はどうしてたんだろう。
そんな事を考えながらテレビを
見てたら、ふと肩に感じる重み。
「A？？」
俺の肩に頭を預けて寝てるAは
規則正しい寝息をたてていて。
「寝ちゃったの？」
寝顔ですら可愛い。
こんな風に思える人に出会えたのは
本当に初めてで。
「よいっしょ、、」
Aを起こさないように
お姫様抱っこしてベッドまで運ぶ。
「ん〜、、」
ベッドにそっと置くと
Aはネコみたいに体を小さく丸めた。
「、、可愛いすぎんだけど」
Aの隣にそっと
寝転んで小さな体を
抱き締めれば
幸せそうな顔でAが笑うから。
「おやすみ」
気づかれないように
キスをして俺も目を閉じた。
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作者名：あやぴのかやあ
| 作成日時：2021年2月14日 9時
