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「お前まじで帰れよ」
「え〜まだ居る！」
この、会話はちなみにもう
10回くらいしてる。
新しくめめが引っ越したって
聞いて新居にお邪魔中。
「ラウール居たらなんも出来ないから」
「気にしなくていいよ！
めめの好きなことして！」
「そういうことじゃね〜んだよ」
夜も遅くなるし帰れっていう
めめに押されて渋々玄関に向かう僕。
「また来るからね。
絶対また来るからね。」
「分かった、分かった。
その内な？」
ガチャと扉を開けると
めめの、あ。という声がした。
「あ、こんにちわ」
ペコッと頭を下げたのはめめのお隣さん、、、
「お姉さんだ！」
「あっ、、、」
「ねぇ、憶えてる！？僕だよ！！」
そう言うとお姉さんは
僕の後ろのめめを気遣いながら
微笑み返してくれた。
「なに、知り合い？」
「めめにも話したでしょ？
この前のイベントで足つった時
助けてくれた女神様みたいな人が
居たって！このお姉さん！！」
ジャーン！という効果音と共に
紹介するけど当の2人は
僕よりなんだか浮かない顔。
「まさかめめのお隣さんだとは
思わなかった！！！
あの時は本当にありがとうございました！！」
いえいえ、、、なんて言ってる
お姉さんの目線の先にはやっぱり
めめが居て。
「じゃあ、僕帰るね！
めめもまたね！お姉さんもまた！」
子供じゃないんだから
なんとなく分かるよ。
帰ったフリをして
後ろを振り返ると
めめがお姉さんのお家に
入っていくところが見えた。
「めめが最近楽しそうだった
理由は、あのお姉さんか、、、」
幼いながらに好きという言葉が
頭を過ぎる。
「ライバルがめめなんて
神様はいじわるすぎない？」
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作者名：あやぴのかやあ
| 作成日時：2021年2月14日 9時
