2日目午後 ページ35
涼太が出ていった病室は
シンと静まり返っていた。
、、あいつ、泣いてたな。
そう思いながら深いため息をつく。
渡「なぁ。
お前いつまで寝てる気だよ？」
もちのベッドの隣に座って
顔を見れば、いつでも目を開けて
【あ、翔太。いたの？】
そう微笑んでくれそうなのに。
目の前のもちは固く閉ざした目を
一向に開けることはない。
髪を撫でても、感じるのは
ぬくもりだけで。
渡「、、起きろよ、バカ。」
そう言っても、もちが起きないことは分かってる。
でも、バカは失礼なんじゃない？
なんて起き上がりそうで。
少しの希望が捨てられない。
渡「俺さ。
もちに初めて会った時にさ。
あ、俺お前のこと苦手だわ。
って心底思ったんだよね。
俺と真逆のタイプだったから」
劣等感の塊のような俺の前に現れた
自信に満ち溢れたAは
すごく羨ましく見えた。
渡「常に誰かに囲まれて。
笑顔で楽しそうに話してて。
きっと悩みなんかないんだろうなって。
でも、ふとお前が1人で自主練してるとこ
見ちゃったんだよ。
間違えては何度も同じとこ繰り返して
腕も足ももう限界超えてボロッボロなのに
お前俺が止めてもまだやれるって
言うこと聞かなかったよな。」
俺はその光景を黙って見てた。
Aの力が切れるまで
ただただ見守っていた。
渡「お前さ、そのあともう動けないとか
言い出して、仕方なく俺がおんぶして
帰ったの、覚えてる？」
【なんでお前のことおんぶしなきゃ
いけねぇんだよ】
【さっきからごめんねって何回も
言ってるじゃん！うるさいなぁ】
【だから俺もう辞めろって止めたのに】
【、、負けたくないから。】
【は？】
【女だからとか特別だからとか
贔屓されて勝つのだけは嫌。
みんなが努力してるのは知ってる。
だから私はそれ以上に努力しただけ。
、、結果翔太に迷惑かけちゃったけど】
【、、俺だけにしろよ】
【え？】
【こうやって迷惑かけんの。】
渡「あの時、あ〜。
俺お前のこと好きだなぁって思って。
それからお前はずっと俺の好きな女なの。」
寝ているもちに
俺がガチ告白するなんてレアだからな？
なんて笑ってみる。
渡「、、、俺だけを見ろなんてワガママ。
もう言わないからさ。」
もちの手を握れば
温かくて。涙が出そうになった。
渡「早く、起きてよ。A。」
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あやぴ(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます！これからも面白い作品が書けるように頑張りますね！ (2021年9月9日 5時) (
レス) id: 75675802ab (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です更新大変だと思います頑張ってください応援してますコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年9月8日 12時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやぴ
| 作成日時：2021年9月7日 1時
