カメラの中のあの景色【ヒプマイ】

写真が六枚 ページ7

突然だけど、
私、小鳥遊Aは、
だいぶ不幸な人間だ。

顔はどうしようもないが、
性格や運動神経、それは自分のせいでもあり
同情しろとは言わない。

蔑んでくれて結構だ。


一方凪はどうだ？
可愛いでしょ？
彼女でいうところな普通や日常は
私にとっては
とてもとても...言葉では表せないくらい幸せだ。

凪になれたらいいのに、
なんて何回思ったことか...


一応言っておくが、これは、
小学生の頃から続いている。

つまり、
九年間続いている、という事だ。



そんな、
凪にとっては日常であり
私にとっては不幸な
小学生の頃の話をしたいと思う。





小学生の頃から
私はまず捻くれていた。

私がブスなこともそれなりに理解できていたし、
引っ込み思案な性格で、
友達なんか作れなくて、
まず孤立した。



「....」


友達も欲しかった。
でもどうせ無理だろうと諦めた。


でも凪は私に話しかけてくれた。
正直、嬉しいとかいう気持ちはなく
ただただうざかった。


凪「お姉ちゃんっ！！」


廊下とかで、すれ違うたびに話しかけてくるけど
周囲の反応は


え...？凪ちゃんと小鳥遊さん姉妹なの？
見えなーいwとか
似てないねーwとか
そんなんばっかり


惨めだった。悔しかった。
でも、反論する余地すらない。

実際似てないし
彼女が持っているもの全て
私は持っていないのだから

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