・ ページ4
もうお昼時だったので、夕鈴に食べさせる用のご飯が机の上に乗せられていた。それを取り、夕鈴の元にすぐ戻る。
「はい、夕鈴。あーーん」
一口サイズのご飯をスプーンでとり、夕鈴に差し出す。珍しく素直な夕鈴はパクリとご飯を食べた。
「おいしい?」
「はい、さっぱりしてておいしいです」
ニコリと笑った夕鈴は僕の心にとても悪い。このまま、押し倒しそうになってしまうのを必死に抑える。
「久しぶりです、誰かに看病してもらったのは…」
「僕も久しぶりだよ、誰かを看病したりするの。
………我が妃の新しい一面を見れて私も満足だしな」
耳元で囁けば、夕鈴の顔は真っ赤に染まり、「今日は狼陛下なし!」と怒られてしまった。
そんな姿も可愛くてぎゅと抱きしめる。
「早く元気になってね」
頰に唇を寄せれば、夕鈴は布団で顔を隠してしまった。
「ごめんね、夕鈴」と謝れば「今はドキドキすると倒れてしまいますので!」と早口で言う夕鈴を見れば、いじめたくなってしまうよね♪
_________________
翌日…
「陛下、大変!?今度は陛下が熱に!!」
「だから言ったでしょう…」
暗雲の雲を漂わせる李順に顔を真っ青にして慌てる夕鈴。久しぶりの風邪に「コホン」と咳ごもる。
「今日はわたしが看病しますね!」
すっかり元気になった夕鈴は可愛い笑顔で言ってきた。そんな夕鈴を布団の中に引っ張る。
「ちょっ!?陛下、なにしてるんですかー!」
「……」
「無視しないでください!陛下ってばーー!!」
夕鈴、熱を出しました【完】
2人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪音 - まるさん» まるさん、教えてくださりありがとうございます!オリジナルフラグはちゃんと外しましたのでご安心ください。 (2018年10月15日 18時) (レス) id: de2f758063 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月15日 18時) (レス) id: 12fa79417c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雪音 | 作成日時:2018年10月15日 18時