後輩。 ページ3
恐れていた体験入部が始まりました。
でも、私はやる気が起きませんでした。
そして何もできない私は、後輩に何も教えられず、
この日は終わりました。
そして先輩は言いました。
「Aさん、こんな調子でどうするんですか?」
やっぱ、先輩は私には合わないな。
ついこの前までの明るい心は消え失せて、
先輩が嫌いだという感情が芽生えました。
そして一年生が本格的に入部してくる日。
うちのパートに来たのは
ドラムが得意な女の子と男の子でした。
先輩は私より優秀な彼女が気に入ったのか、
その子に特別優しくするようになりました。
それとは反対に、私の扱いは雑になっていきました。
先輩と二人きりになっても、
前のように矢継ぎ早には話が出てこず、
私は体が硬直しそうになるほどでした。
そして後輩が来て、いつもの地獄が始まります。
後輩なんて来なければ良いのに。
先輩としてあるまじき心が巣食いました。
そんなある日、私は先輩と二人きりでいつものように
練習をしている時、こんな話をしました。
「Aさんってさ、俺の下の名前知ってる?」
「えっと、、、」
突然の質問に動じながら、必死に考えます。
「せ、先輩は、、、私の下の名前、、、」
「知ってるよ?Aでしょ?」
初めて呼んでもらった下の名前、、、
この日の出来事を境目に、
私は部活に楽しく行けるようになりました。
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ブラックココア(プロフ) - みひなさん» ありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ (2022年8月1日 12時) (レス) id: 9c4593a89d (このIDを非表示/違反報告)
みひな - こんにちは!作品書いたんですね!素敵ですね! (2022年8月1日 6時) (レス) id: e9dc1f79c5 (このIDを非表示/違反報告)
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