猟犬の6人目は男性恐怖症だそうで【条野採菊】

無事帰還 ページ23

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条野「ただいま戻りました」



大倉「A〜！！！」



『輝子さん…！』



大倉「何かされたりしなかったか！？」



『大丈夫ですよ。採菊さんが助けてくださったので』



大倉「そうか、後で礼を言っておかねば…とにかく、Aが無事で良かった！」



『輝子さん……ありがとうございます』



大倉「そしたら隊長の元へ行って今回の報告をしてくるのじゃ！」



『はい！』



そして2人で隊長の元へ行こうとすると、
大倉が条野の元へ駆け寄る



大倉「条野、」



条野「どうしました？副隊長」



大倉「Aのこと、お前に任せて良かった。」



条野「…私の方こそ守れて良かったです。気付けば、離したくない大切な存在になっていたので」



大倉「！ これからも、Aのこと頼むぞ。条野？」



条野「はい、お任せ下さい」


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条野「……以上が任務報告になります。」



福地「うむ、なるほど。2人とも流石だな！」



『ありがとうございます。隊長』



福地「明日は一日休暇をやる！2人ともゆっくりするのじゃ！」



『休暇……いや、でも資料の作成が、』



福地「Aは普段から働き詰めだからのう、少しは休むことを覚えとれ」



『…分かりました。では明日はお言葉に甘えて』



条野「これで失礼します」



『(休暇かぁ……何して過ごそうかな、、)』



条野「あの、Aさん。」



『はい、どうかされましたか？』



条野「もし宜しければ私に少し付き合ってはくれませんか？」



『え？あ…えっと……その、、』



条野「どうですか？」



『えっと……はい、是非』



条野「では、取り敢えず仕事に戻りましょうか」



そして2人はなるべく今日の内にできることは
終わらせようと事務作業に移る。



『…あれ、輝子さん』



大倉「ん？どうした？」



『もしかして一度立原くん、こっちにお帰りになられましたか？』



大倉「帰ってきたぞ！よく分かったな〜」



『いつも伝言とお菓子を残して行かれるので。ほら、“お疲れ様です。よければ”と。』



大倉「それは……何のお菓子だ？」



『お饅頭です。2つ有りますし、1つ要りますか？』



大倉「うむ、貰うとする！」



『はい、どうぞ』



大倉「(…何だか以前のAと比べると、笑顔が多くなったな…条野のおかげか？)」



大倉がそう思う程によく笑顔を見せるようになったAであった。

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