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テイク・シャープ・ラバー-弐-/釘崎野薔薇 ページ8

「じゃあご依頼は」

「キャンセルで。どうせアイツはどっかでヘラヘラしてんだからわざわざこっちまで呼ばなくてもいいでしょ」


ぐー、と伸びをしながら晴れやかにそう話した。

一体どんな気の変わりようだろう。たったの3年ほどだけれど、人生経験の差か、私にはまだ彼女の気持ちが分からない。


「死後の世界とかどうでもいいけど、死んだ後も引っ張り回すわけにいかないしね。心臓取られたんだからちょっと位、ゆっくりさせてやるわ」


じゃ、お邪魔しました。

そう笑って鳥居をくぐって行く。見えなくなるまでやれと家から徹底されているお辞儀をしばらく続けていると、少し張り上げた声で


「そんな年齢で仕事すんのはいいけど、もっと外、出歩けばー?渋谷とか新宿の可愛いお店紹介するわよ!」


と聞こえてきた。

世間知らずな私への配慮だろうか。感謝の代わりにそのまま頭を下げ続け、ようやく顔を上げると彼女はもう見えなくなっていた。

その直後、神社の中に備え付けてある固定電話が高らかに鳴いた。

急いで石階段を数段駆け上がり、「はい、日臨家崔領神社です」と応える。


「呪術高専の伏黒です。やっぱり虎杖の件、やめておきます。吹っ切って強くならなきゃいけないので」


そう早口に言うと、私が承知、と返す前に不通音が流れた。

釘崎野薔薇と伏黒恵。二人の思いが少しだけ分かったような気がした。



作者:葡萄ゆづゆ
友達、って少しだけ羨ましい。

盲目の貴女へ/祈本里香→←テイク・シャープ・ラバー/釘崎野薔薇



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葡萄ゆづゆ(プロフ) - ささまめ。さん» 時間的に私かな?と思ったので返信させていただきます。滅茶苦茶に嬉しいです、ありがとうございます。最上級のお褒めの言葉、創作者冥利に尽きます。本当にありがとうございます…… (2019年11月14日 20時) (レス) id: 167dee6e94 (このIDを非表示/違反報告)
ささまめ。(プロフ) - 最新話、題名とお話の内容、どちらとも何故か泣きかけました。いつも素晴らしい作品をありがとうございます。 (2019年11月12日 17時) (レス) id: 953be4ace3 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - はるさめさん» そうなんですね すみませんご解答ありがとうございます 名前がどうだからこの作品を見ないっていう訳ではないのでこれからも読まさせてください 更新頑張って下さい 応援してます (2019年7月14日 23時) (レス) id: baa98cba69 (このIDを非表示/違反報告)
はるさめ(プロフ) - ロゼさん» 他の作者さんについては本人の意向があるだろうし何も言えませんが、私自身短編を書く時はなんとなく名前を出さないように書いちゃいますね。ですが名前を出す際は名前変換を使おうと思っています!解答になっていなくてすみません。引き続きご愛読頂けると幸いです。 (2019年7月14日 19時) (レス) id: 965a17df9d (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - いつも良い話をありがとうございます すみません 質問なのですがこの作品は名前変換がない作品なのですか? (2019年7月14日 19時) (レス) id: baa98cba69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:呪術廻戦1周年をお祝いする人 x他2人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年5月12日 22時

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