じゅうご。 ページ15
*和也side
「……A? A…?」
今さっき終わった理科の解説をしている最中にAからの反応が無いことに気づいた。
さっきまでは “うん、うん” と相槌を打ってくれたのだが、途中から反応がパッタリとなくなった。
「……ん? あぁ、ごめんね和也。」
じーっと見ている俺の視線に気づいたのか気を取り戻すA。気のせいか微笑んでるような。
「何か考え事か?」
相談なら俺が、と思ったが “ううん” と返されてしまった。
我に返ってから雰囲気がほわほわしたような気がする。
……まぁ多分、彼奴のこと考えてたんだよな。
高校から一緒になった俺にお前の過去は分からないけど、好きになった気持ちは嘘じゃねぇ。
初めてだったんだよ、惚れたのは。
黄色い歓声をあげる訳じゃなくて、積極的なスキンシップを図る訳じゃなくて。
今までの女子とは違ってた。
普通に “男子” として接してくれた。
だから俺も “女子” として見ちまった。
一度そう見てしまえば、意識せずにはいられなくなる。
気づけば目で追っていて。話してれば注意してないと顔がニヤけそうで。
今までの女子はこんな感情抱いてたんかな、とふと思って。
何だよ、俺って恋する乙女かよ。
自問自答しながらも解説は怠らない。
少しでもいい。
お前の視界に、お前の心に俺が映っていてくれれば。
俺はそれで十分だ。
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Amoamo(プロフ) - めちゃくちゃこの感じ好き…！更新停止なんて寂しいです、復活求む！！( ；∀；) (2017年8月16日 0時) (
レス) id: f21522e0ef (このIDを非表示/違反報告)
春 - お話の内容とても好きです!!名前変換してるんですけど何か男子らが余計可愛く見えて(黙れ)これからも頑張ってください…!! (2016年11月22日 21時) (レス) id: 65339fc5a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっこ | 作成日時：2016年6月19日 0時
