全部君に向けて

いつもみたい ページ36

貴方side

巧の好きへの返事は何も言わなかった

ただ黙って泣いた。

ごめんずるいよね





でも今はまだ見たくないものから目をそらしてたい。





事務所を歩いていると腕を掴まれた





前まで私は弾に捕まえてもらえることはなくて悲しんでいた

なのに今はなんで



捕まえられるのが苦しいの





｢なんですか｣


弾｢なんで連絡見てくれないんだよ｣


｢それどころじゃないじゃん｣


弾｢俺はお前に｣

｢弾くんは何がしたいの？ブルームとして頑張るって！お互い頑張るって約束したじゃん！あの言葉は嘘だったの？｣



弾｢嘘じゃねぇよ！｣

｢じゃあ……なんで撮られたりなんかしてんのよ…泣｣

弾｢……悪ぃ｣

｢謝って欲しいんじゃない。だって私たち付き合ってる訳でもないんだもん。でも、最低｣


弾｢俺は…！お前が好きで！｣


｢あの曲全部仲町先生向けじゃない笑｣




｢聞いててつらかった。なにこれ。って。弾くんは高校生の時からずっと！ずっと仲町先生でいっぱいじゃん｣


最悪だ。こんな姿見られたくなかったのに



弾｢俺が作る曲は全部お前のための曲だよ！！わかれよ！｣

｢わっかんないよ！！歌詞もぜんぶぜんぶ仲町先生に向けてにしか思えないんだよ！｣




弾｢Come againは俺とお前の夢を叶えるため。Melodyはお前とのあの時間を思い出してこれからの時間のため。HIKARIは忙しそうで元気ないお前に笑って欲しいから。Forever or neverはおまえへの気持ち、｣






｢……｣







弾｢全部お前のための曲なんだよ！！！気づけよ！！！｣





｢言わないと……気づかないんだよ…おそいよ｣








｢……仲町先生と弾くんを見るとつらいの。｣








｢出会わなければ……よかった。こんなに恋しなければよかった｣

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