全部君に向けて

もや ページ16

なるside

宝「きもちよかったなーー」

竜生「だね」





なる「……しーーー」

ゆきや「なんだよー」

えいじ「寝てる！！」



ソファーで2人で寝ていた。Aさんが弾の肩に頭を乗せてその上に弾も頭を乗せていた。









可愛いけど





なんかもやもや






宝「こいつらほんま仲ええよなー」

巧「だねかわいい」






なる「弾、おきて。Aさんもおきて」





「ん…？」

弾「……」



「え…弾くんー！弾くん！弾くん！」

こんなに明るく話すAさんを初めて見た。きっとこれがホントのAさんでここまでの関係性を弾とつくってきたんだなー


弾「うるせぇな起きてるよ」


あすか「やっぱりAさんじゃん！！おぼえてる！？」



あすかさんに話しかけられてまたいつも通りの仕事モードに入ってしまったAさん


「覚えてません」


あすか「仲町あすか！ほら！高校生の時の！！」




「覚えてません」


あすか「え、嘘！あの時話したよね！」



「だから！！、」



あすか「ﾋﾞｸｯ」


「覚えてないんですよ。私は高校は芸能学校です。その頃からデビュー目指して頑張ってたんです。一つや二つ忘れてることばっかなんです」


あすか「……ごめん」






「っはぁ……」


「弾くんありがとう楽しかった帰る」



弾「はっ？」









Aさんは走って帰ってしまった



1番後ろにいたから見えたけどAさんは今にでも泣き出しそうで唇を噛んでいた

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