悪魔が84人 ページ38
あれは？入間と、…誰だ？
「ヴィダさんっ」
「丁度よかった、キミにも一緒に話を聞いて欲しい」
黒スーツで眼鏡に髭……怪しい…
それに首にチョーカーが気になる
声はイイが、カルエゴ先生の方がカッコイイな
しかし、、話してくれた話題は凄まじかった
「入間君にも話したんだが、
私は以前、人間に会った事があってね」
『……』
「"保護"して人間界へ帰したよ」
『……』
「正規の手続きをとって、人間界にすぐ戻れるように
魔界での記憶を全部消して家に帰してあげたんだ」
『…どうして、帰したんでか…』
記憶を消す…？
それは、今俺が持っているカルエゴ先生に対する感情も全て消えてしまうことになる…
俺の大事な感情をなかった事にするのは許さねえ…！
「元元祖返りが
増加している魔界に人間がいるのは危険だ」
だから、何だそんなの雑魚は全てねじ伏せるだけだ
「だから君たちがもし助けてほしいなら」
助けてほしいなんて言ってねえ…
「お父様！こちらにいらしたんですか！」
割って入ってきたのは生徒会長
彼女は、入間の事を褒めて
「入間はとても優秀な悪魔ですよ」
フォローしてくれた
「しかし珍しいな、お前がそこまで評価するとは」
「いえっその…まあ
彼とは…よく2人で話すといいますか…」
「2人で？」
雲行きが怪しくなってきた
お父様に気づかず話を続ける生徒会長
入間が放課後、独りで出て行くのは
彼女と一緒に談話室でお茶をしていたからなのか
「主に恋愛についての話を！
他にも将来についても語ってます！」
入間、お前と生徒会長はそういう仲なのか？
すげえよ入間
俺は職員室でカルエゴ先生に勉強を見てもらっている
男の眼鏡が割れるという現象が起きた
まぁ、気持ちは分からなくねえ
俺も弟が彼女できたと言ったら、１ヶ月寝込む
「貴様にお父さんと呼ばれる筋合いはない！！」
「いえっ言っては…」
フラフラと生徒会長に付き添われ医務室へ
『…驚いたな』
「そうだね
って、ヴィダさん人間なんですか！」
『声がでけえよ…
そうだな、お前と同じ人間だ』
「すみません！よかった僕以外に人間がいて…
ヴィダさんは……」
『俺は元の世界には必ず帰る…！
けど、今はこの世界にいたいと思うよ』
「？」
入間は不思議表情をしている
続く (更新停止中)
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作者名：まっしろ | 作成日時：2021年2月6日 19時
