悪魔が63人 ページ17
カルエゴside
ヴィダに呼び止めらた
「何の用だ」
『ハンカチを返しに来ました』
昨日貸した物を出してきた
「返さずとも良かったのだが」
『そんなワケにいきません
誰かからの大切な贈り物でしょう』
「まあな」
『想いを込めて刺繍までされた贈り物ですし…
どうぞ大切にしてくださいッ』
受け取る事を躊躇していたら、
押し付けて立ち去ったヴィダ
「……気色の悪い事を言うな」
呟いたたのは、届かなかっただろが
シチロウから貰った物
アイツに好意を持っているヴィダに、
くれてやってもいいかと思ったのだが…
また鬱陶しい奴が来た
「理事代理ッ
しっかり聞いちゃいましたよ〜
ヴィダ君からの贈り物、僕にも見せて下さい」
「勘違いするな。私の物を貸していただけだ」
「へーそうなんですかー」
机に置いたそれを信任が開ける
「おい貴様、勝手に…」
挟んであったらしい手紙が落ちた
「コレはッ!
ヴィダ君からの手紙ですねッ
もしかしてラブレターだったりして〜」
「勝手な真似をするなッ!失せろ!!」
拾った新任の手からもぎ取って追い払い、
僅かにはやる気持ちで開いた
いや、期待などしておらんが
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あの時は励ましてくれてありがとうございます。
情けない姿を見せてしまい、すみません
でも、先生に俺の事情を話せて、
心が少し軽くなりました
また、相談させてください
ーーーーーーーー
俺はその手紙をポケットにしまった
なぜ、こんな行動をしたのか俺にもわからん
だが、
俺だけにヴィダが事情を明かしてくれた事に
僅かに高揚を覚えている俺は、
もう、まともではないのかもしれん…
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作者名:まっしろ | 作成日時:2021年2月6日 19時